スローシティ活性化企画「Back to the Earth―はだしで大地を歩こう!」第2弾を
前橋にて開催しました!

5月25日(土)に群馬県前橋市のソーラーエコ大胡・ぐりーんふらわー牧場の大胡風車前で「Back to the Earth Ⅱ―はだしで大地を歩こう!」を開催しました。鈴木ゼミでは、スローシティを合言葉に前橋市を中心としてイベントを開催しています。この企画も、前橋市の後援をうけ、スローシティ事業の一環として実施しました。スローシティは、スピードや速いことが好まれる現代大都市のなかで、遅さ・ゆっくり・じっくり・注意深さといった“スロー”の積極的な価値を再評価して、それを都市政策に活かそうというイタリア発祥のまちづくり運動です。土の上をはだしで歩くことは、まさにスローな移動手段の一つであり、自然環境との一体化を楽しめる健康的な取り組みです。

鈴木ゼミ3期生7名は、このイベント運営のお手伝いをさせていただきました。

本イベントでは、体と心と地球にやさしい新たな健康法として注目される「はだしウォーキング/アーシング」を地域の方々と行い、それを通してスローシティ地区の活性化や、地域内外の参加者の交流促進と新たなコミュニティ形成を目指した取り組みです。はだし歩きはいろんな世代の方がお金や道具を必要とせず、誰もが簡単に自然に触れられるイベントです。はだし歩きのできる場所を整備することにより、自然環境を考慮した地域づくりに加えて、利用者が減少傾向の公園の有効活用を同時に行うことができます。

当日は天気にも恵まれ、朝から清々しい気持ちで活動が始動しました。午前の部の参加者は20人ほどで、参加者の中には小学生の子供から70代の大人まで幅広い年代がおり、家族や夫婦、ママ友同士など様々な人が参加していました。

共愛学園前橋国際大学の呉宣児先生が最初に15分ほどのはだし歩きのレクチャーを行いました。はだしウォーキング/アーシングの概要、得られる健康効果などを説明してくださいました。

その後、準備体操をして、いよいよはだし歩き。まだまだはだし歩き初心者の私たちは痛さに堪えつつ歩いていました。しかし小学生の女の子やはだし歩きを自主的に行っていると言っていた年配の方々は余裕の表情で歩いていました。長年続けている方ははだし歩きの効果が顕著にあらわれており、健康体なのが伺えました。

最後は芝生の上での整理ヨガ体操を行いました。はだしで歩いた後だったため。体もポカポカ暖かくなり、とても良い気分でプログラムは終了しました。

午後の部の参加者は女性3名でした。午前に比べると非常に少なかったですが、上毛新聞の取材記者の方がいらっしゃり、カメラを持って参加していました。その場にいた方もはだしで一部のプログラムに飛び入り参加してくださり、また一人はだし歩きに興味を持っていただけました。そして午前の部と同じコースをはだしで歩きました。人数は少ないながらも交流と健やかな時間を過ごせました。

「 Back to the Earth Ⅱ はだしウォーキング」に参加して、ただ散歩を楽しんだだけでなく、前橋市や市外の人とも交流することができました。私たちも参加者の皆さんも楽しみながらはだし歩きの魅力を知ることができたように感じます。それだけではありません。はだし歩きは健康面で効果があるだけではなく、はだし歩き専用の土の道や足を洗う水道を作って、地域のまちづくりを両立することが可能ということを学ぶことができました。韓国ではすでにそうした取り組みが進んでいるようです。さらには歩きながらごみ拾いや農薬などに注意を向けることにもなります。地球にもやさしい運動であり、一石三鳥となることにも気づくことができました。

イベント終了後にアンケートを行いました。ふだんはだし歩きをしている方々や今回初めて行った人から、「白内障がかなり改善された」「よく眠れる。神経が敏感だったがそれがだいぶ無くなった」「気力がついた。よく眠れる」「体があつく感じました」「「大地と一体感、普段はこんな機会ない、家の中でもはだしになってみようかな」「気持ちが落ち着いた」といった感想をいただきました。

Back to the Earth Ⅲ」に向けた今後の課題として、より身近にはだし歩きをできるような環境をつくることや、現時点で興味を持っていない人にも認知してもらえるように情報発信をしていきたいです。

文責:国際地域学科3年鈴木ひなた・鈴木鉄忠教授