佐賀市松梅地区での地域活性化の取り組み支援

11月4日~6日に、佐賀市松梅地区で、国際地域学科の岡本ゼミ3年13名、4年3名が参加して、地域活性化の取り組みの支援活動を含めた合宿を行いました。コロナ禍で訪問ができなかったため、今回4度目、3年ぶりの訪問となりました。

松梅は佐賀市と福岡市を結ぶ幹線道路沿いに立地する人口900名の地区です。日本の多くの中山間地域と同様、少子高齢化、過疎化という問題に直面しています。同地域の農家は古くから干し柿の生産や野菜や米の生産に従事してきましたが、後継者問題等が深刻です。また、名尾和紙と呼ばれる和紙の生産も盛んでしたが、現在は1軒のみが行っており、伝統技術の継承も困難になりつつあります。

そうしたなかで、地域資源(干し柿や和紙)などを活かし農業だけでなく体験型観光(タケノコ農園、干し柿づくり、民泊など)をリンクさせることで交流人口を増やすことが模索されています。

今回ゼミ生は、干し柿用の柿収穫、また、ログハウスを建設するための杉の木の樹皮剥ぎの作業のお手伝いをさせていただきました。いずれの学生も初めての経験でしたが、いかに労力が必要な作業なのかを実感したようです。

また、少子化を受けて、約10年前に小中一貫校となった松梅小中学校を訪問し、学校の施設や学習の様子を見せていただきました。小規模校のメリットもある一方で、様々な価値観に触れる機会がどうしても少なくなるなどの難しさもよく理解できたように思います。

本活動は、東洋大学地域活性化支援事業の支援を受けて実施しました。

 

記事作成:国際学部国際地域学科 岡本郁子