前橋市大胡地区の古民家で「スローピッツァパーティーを行いました!」

国際学部 国際地域学科の鈴木ゼミ(地域社会学)では、スローシティ運動(イタリア発祥の持続可能なまちづくり)を研究テーマとし、日々活動に取り組んでいます。

 

鈴木ゼミ2期生が進めている地域プロジェクトの一つとして、10月7日に前橋市大胡地区で行った古民家再生チームの地域活動を報告させていただきます。

 

私たちは前橋市河原浜町にある築75年の空き古民家(大胡ベース)を活動拠点としています。主な活動内容は、地域団体「前橋赤城マイマイの会」のみなさんと共愛学園前橋国際大学の学生と共同で、約一ヶ月に一度行われているスローフードイベントの準備・運営をしながらフィールドワークを行っています。大胡ベースにある畑で野菜を育て、その野菜を使って料理をし、みんなで食べるという、なんともスローなイベントです。

 

そして先日10月7日、私たち東洋大が主催したスローフードイベントが初めて行われました。題してSlow Pizza Partyです!

前橋市の富士見地区で採れた幻の小麦“農林61号”を使い、マルゲリータ、かぼちゃ豆乳チーズ、煮干しネギチーズの三種類を作りました。小麦のほかにも、トマトソース、かぼちゃ、ネギも大胡ベースで採れたものを使いました。自分たちで畑を耕し、種をまき、雑草を取り、実がなるまで育てて、採れたての食材をつくったみんなでいただく―これぞスローフードです。

古民家には、地域の人びとと学生たちで手作りしたレンガのピザ窯があります。ピザ窯を使って焼く、という中々できない貴重な体験もすることができました。まんべんなく焼けるようにピザを回してみたり、火に近い方で焼いてみたりなど、試行錯誤しながら次々とピザが完成していきました。

これまで何度か大胡ベースでのスローフードイベントに参加してきましたが、今回初めての主催者という立場で、準備の段階からつまずくこともたくさんありました。しかし、地域の方々とお話しながら料理を作る楽しさや、自分たちで作った料理をみんなで食べる特別感を知っていたので、成功させたいという思いとともに最後まで走り抜けることができました。地域の方々の支えに感謝でいっぱいです。地域の方々や学生みんなの“おいしい”や“楽しかった”という声を聞くことができてとても幸せな気持ちになりました。

鈴木ゼミに入らなかったらきっと出会うことはなかった方々と、同じ空間で同じ時間を過ごし、スローなときを共有することの楽しさや心地よさを、改めて実感することができた一日でした。

 

前橋は東京からは少し距離があり、頻繁に行くのは難しい中、地域の方々がメッセージを通して沢山サポートをしてくださり、今回のイベントを成功させることができました!イベントは主催者だけで考えて行われているものではなく、地域の方々と創り上げていくものであり、たくさんの人の協力や助けがあって成り立っているということを学ぶこともできる機会にもなりました。この体験は私の大きな経験になると思います。

 

今後も、どのような形でこの古民家に関わっていけるのか、地域の皆さんと一緒に考えながら活動を進めていきます。

 

*この活動は、「東洋大学地域活性化支援事業」の支援金を受けて、実施しています。

 

国際学部・国際地域学科3年 矢口琉鈴