群馬県前橋市のぐりーんふらわー牧場・大胡で地域の方々と「はだしウォーキング」イベントを行いました

国際学部 国際地域学科の鈴木ゼミ(地域社会学)では、スローシティ運動(イタリア発祥の持続可能なまちづくり)を研究テーマとしています。

今年度から、鈴木ゼミ2期生が中心となって「はだしウォーキング/アーシング・プロジェクト」始めました。このプロジェクトでは2人のゼミ生がプロジェクトメンバーとなってはだしウォーキングを日本に広め、心身ともに健康な人を増やせるようにと活動しています。

はだしウォーキング/アーシングは健康療法の一つです。裸足で地面と触れ合うことで体に蓄積された余分な電子を大地に流し、心身のバランスを整えようというものです。韓国やカリフォルニアが発祥といわれています。たくさんの電子機器に囲まれた現代の生活のなかで、私たちは普段から陽電子を溜め込んでいます。体内の過剰な陽電子が外に流れることができない状態は、心身の不調に繋がってしまうと考えられています。

そのため、このプロジェクトでは、まず心身の健康に不安や疲れ、不調を覚えている人や健康に興味関心をもっている人をターゲットに活動しています。そしてイベントでは地域も巻き込み、世代間や性別を超えた交流ができることも目標にしています。

その第一歩となったのが2023年6月3日、群馬県前橋市の「ぐりーんふらわー牧場・大胡」で行われた『Back to the Earth』というイベントでした。ここは前橋赤城スローエリア内に位置する自然豊かな公園です。

イベントの中では地域の方々と一緒に裸足で約60分ウォーキングをしました。午前の部と午後の部に分かれて行いましたが、計20名ほどの参加者の方と交流しながら裸足ウォーキングをしました。

最初に、アーシングを私たちが知るきっかけをつくって下さった共愛学園前橋国際大学の呉宣児教授によるミニレクチャーが行われました。その後準備体操をして、出発しました。 

歩きながらみなさんとお話していくなかで、はだしウォーキングに興味があった方や毎日のガーデニングを裸足で行っている方もいらっしゃったほか、地元の大胡で生まれ育ち、自然と触れ合うことも好きだから参加したとおっしゃってくださる方もいました。

20分ほど歩いたのち、途中休憩をしました。ゼミ生によるギター演奏で、スピッツの“空も飛べるはず“をみんなで歌い、10分ほどの休憩を終えて再出発しました。

前日が雨だったため、道中ぬかるんでいるところも多かったのですが、それすらも普段は感じられない感覚だといって楽しんでくれる方もいらっしゃいました。足裏の感覚が昔に田植えを手伝った感覚と同じだと懐かしんでいる方もいました。大地を直に感じられている証拠だと、アーシングの意味を分かってもらえたような気がして嬉しかったです。

約60分のはだしウォーキングを終えて、最後はみんなで記念撮影をしました。

このころには参加者の方々が柔らかい表情になっていました。

私たちの生きている現代社会は、つねに機械化や効率化を求めています。それによって本来の人間の生き方が分からなくなり、いつのまにか忘れてしまっている大事なモノやコトもあるのではないかと私は感じます。実際に今回参加してくださった方の中に「もっと地域から何かを意識的に行って、公園をつくっていかなければならない」とおっしゃっていた方もいました。その方はこの時期にぐりーんふらわー牧場で水芭蕉が見られなくなってしまったことや、周辺の自然環境が整備されていないという現状に悲しい表情をなさっていました。ただ、そのあとに、若い人の力も借りてどんどんこの公園を使ってほしいという力のある声もいただきました。 

心身の健康のためにはだしウォーキングやアーシングを継続していくことはもちろん第一目標でありますが、地域発展のきっかけにもなりうることも頭に入れながらこれからも活動をしていきます。

前橋市公園管理事務所のホームページにも今回イベントが紹介されました。

https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/kensetsu/koenkanrijimusho/oshirase/36055.html

 

はだしウォーキング/アーシングプロジェクトのイベントを無事開催できたこと、感謝いたします。

(執筆者:東洋大学国際学部国際地域学科3年望月ひかり、鈴木鉄忠准教授)