スローシティイベント「Back to the Earth」を前橋市で開催しました!

国際学部 国際地域学科の鈴木ゼミ(地域社会学)では、スローシティ運動(イタリア発祥の持続可能なまちづくり)を研究テーマとしています。


研究対象地である群馬県前橋市は、市内公園の利活用を進めています。ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場では、赤城南麓の魅力(スローシティ)や公園利用者の利便性を高めていくため、民間事業者からの柔軟な発想で暫定的に公園を利用する「トライアル・サウンディング」の提案を募集していました。

https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/kensetsu/koenkanrijimusho/oshirase/36055.html


私たちはスローシティの魅力を実際に肌で感じてもらうスローシティイベント「Back to the Earth」を企画し、「トライアル・サウンディング」に応募しました。本イベントではテントサウナと裸足ウォーキングの二つのイベントを用意しました。テントサウナは鈴木ゼミ4年のテントサウナチームが、裸足ウォークは任意団体「前橋赤城マイマイの会」が中心となり準備を進めてきました。

5月28日、私たちゼミ生は道の駅ぐりーんふらわー牧場・大胡にて、チラシ配りを行いました。東京でも何度かチラシ配り等を行ったことはありましたが、9割近くの人々は受け取らないばかりか、足を止めてくれることすらありません。他方で今回のチラシ配りでは東京とは正反対の様子で、「暑いのに大変だね」、「台風だけど晴れたらいいね」と優しく声をかけられることや、飲み物を差し入れしてくれることさえありました。私たちが東京からはるばるやってきて、この地域のために貢献したいと思う理由の一つは間違いなくこのような「地域住民の温かさ」です。たった一時間足らずで200枚のチラシを配り終えました。 

6月3日の土曜日、大胡ぐりーんふらわー牧場の公園で「Back to the Earth」を開催しました。前日まで台風の接近による豪雨で開催自体が危ぶまれていましたが、当日は天気が回復し、時間が経つにつれて快晴となりました。イベントには我々が普段のゼミ活動でお世話になっている前橋赤城マイマイの会の方々や、前橋市広報の記者の方々、さらには前橋市市長である山本龍市長にも来ていただきました。 

暑い日だったので水風呂がとても気持ち良い。特に水鉄砲はお子様に大人気。 

収支の面で見ると、収益目的のイベントではないため、大赤字ではありましたが、学生自らが地域住民と交流し、地域のために自分たちにできることはないだろうかと考えてイベントを実施したことに大きな意味があると思います。


テントサウナイベントの実施は2022年9月から計画し、振り返れば本当に長期間にわたって少しずつ進めてきたプロジェクトでした。このプロジェクトには本当に多くの人々に関わっていただきました。業務内容の範囲外であるのにも関わらず、私たちの活動を支えてくださった前橋市公園管理事務所職員の風間さんと渡辺さん、イベントを企画して一緒にやろうと誘っていただいた株式会社IRORIBAの吉田さん、水風呂用のプールと大人気だった水鉄砲を貸してくださった前橋市議会議員の岡さん、リハーサルも含めて二回も大人数で宿泊することを許していただいた石井ハウスのオーナーで「サスタビ」を運営している行方さん、地域おこし協力隊員の上原さん、そしてゼミの時間内外を問わずご指導くださった鈴木先生、みなさんに心より感謝いたします。これからは受けた恩を返せるように地域貢献、ゼミ活動に努めていきたいと思います。


本イベントは、東洋大学地域活性化支援事業「東洋スローシティ」の支援金を受けて実施しました。ご支援ありがとうございました。

(執筆者:東洋大学国際学部国際地域学科4年谷内拓未、鈴木鉄忠准教授)