グローバルイノベーション学科主催「東洋SDGsグリーンフォーラム」を開催しました


2022年10月13日、国際学部グローバルイノベーション学科が主催による「東洋SDGsグリーンフォーラム」を開催。①グリーンセッション、②個別グループセッション、③人財活性化セッション、④サスティナブルファイナンスセッションの4つのセッションを行いました。

フォーラムを企画した野崎教授のコメント

当学科として創設後初の全学生参加型のイベント「東洋SDGsグリーンフォーラム」を開催しました。東洋大学はSDGsを推進していますが、今回のイベントは、①トップリーダーと接することで、持続可能性について問題意識を深める、②創造と想像の力で課題解決する「Problem Solver」を育てる、という2点を主な狙いとして企画したものです。 全体セッションでは、気候変動、多様性と人財活性化、SDGsを支える金融の3つに焦点を当てましたが、個別のグループセッションではより多彩なテーマで活発な議論が行われました。

学生には「自分事」として、社会的問題に向き合う機会になればと考えていましたが、教員が想定した以上に積極的な質問や意見表明もあり、学生、教職員共に充実した1日となりました。


フォーラム・プレイバック

①グリーンセッション

現在、瀬戸内海の島にある国際バカロレア(IB)校に勤務し、2022年に気候変動と生態系の危機に関する包括的な概説書『Dear Indy: A Father's Plea for Climate Action』を出版した、Simon Whalley氏をお招きしました。
地球温暖化は環境汚染・海洋汚染・生命体への影響に留まらず、経済にも影響することを数多くの写真や資料で説明し、私たちがこの問題を解決するには何が必要なのか、何をしなければならないのか、これまので研究成果とともに独自の視点で語りました。

②個別グループセッション

学科教員がモデレーターとなり、6つのテーマを設定。参加した学生は活発に意見交換を行いました。在日タジキスタン大使を始めとして、通常の大学生活では接することが困難な方々にもご参加いただきました。学生からも積極的な質問が出るなど、有意義な時間となりました。

③人財活性化セッション

人事院総裁川本裕子氏をお招きし、「多様化する社会と求められる人財」とのテーマでお話ししていただきました。
その後、矢口悦子学長と横江公美グローバルイノベーション学科長が加わり、多様性・女性活躍・教育の役割をテーマにディスカッションが行われました。

川本裕子氏には、グローバルイノベーション学科の特徴ある教育の一つである海外留学が必須であること、2022年7月本学で開催したゼレンスキーウクライナ大統領のご講演いただいた取組みについて、良い取り組み事例であると評価していただきました。また、聴講する学生に対し「長期スパンで物事を考え、どんなことにも慌てず対峙できる自分を作りましょう」と投げかけました。

④サスティナブルファイナンスセッション

SDG インパクトジャパン Co-CEO 小木曽麻里氏をお招きし、「持続可能性のための金融の役割~アジア女性インパクトファンドの経験を踏まえて」と題し、お話ししていただきました。

2017年に国内で初めてのジェンダー投資ファンドであるアジア女性インパクトファンドを設立されたご経験をもとに、企業の投資ファンドの仕組みや流れなどを丁寧に解説していただきました。学生からも、社会的貢献をいかに数値で表すのか、などの質問もあり、SDGsを支える金融の役割への理解が深まりました。