急速に少子高齢化が進む日本においては、食と健康にまつわる新たな問題が次々と出現しています。食品流通や食文化は大きく変化しており、グローバルな視点から栄養問題を捉えることも重要です。こうした現状から、管理栄養士には広く社会を捉え、その専門的知識と技術をもって実践的に指導する力が欠かせません。そこで本学科では、キャンパスの内外で展開する総合的・学際的・実践的な学習と経験の積み重ねにより、これからの社会において管理栄養士に求められる能力を養うとともに、人々の健康を支え、リードする力を身につけていきます。
授業では生命科学をベースに、生物学的な視点から人体の構造や食べものと健康の関わりなどについて広く学びます。さらに基礎栄養学、応用栄養学、栄養教育論、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理論など関連分野の講義や実験・実習を通して、専門的な知識と技術を修得。また管理栄養士の実業務に触れる機会として数週間にわたる病院、福祉施設等での学外実習を行い、知識と技術(スキル)を統合します。
健康栄養学科では、学科目標である「栄養マネジメントができる管理栄養士の育成」を達成するために、実学教育を重視する教育課程の編成を行っています。「社会・環境と健康」、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」及び「食べ物と健康」よりなる「専門基礎科目」において管理栄養士の専門性を高めるための基盤となる能力を養った後、「基礎栄養学」、「応用栄養学」、「栄養教育論」、「臨床栄養学」、「公衆栄養学」、「給食経営管理論」よりなる「専門科目」において管理栄養士としての専門知識・技術を修得します。4年次には、学内で修得した専門的知識及び技術の統合を図るため、「総合演習」及び「臨地実習」を配置し、病院、保健センター、保健所など管理栄養士の職場における学外実習も行っています。
また、「基盤教育科目」として哲学・思想、学問の基礎、国際人の形成、キャリア・市民形成、総合・学際、外国語系教育科目、留学支援科目を配置することで、リベラル・アーツに基づいた学士教育を行うと共に、本学における建学の精神「諸学の基礎は哲学にあり」を礎とした管理栄養士の育成を行っています。
栄養教育実習室には、多数の食品サンプルがあります。ライフステージに合った栄養教育方法を学びます。
臨床栄養学実習では、病態ごとの栄養管理や口から食べられない人のための栄養剤について学びます。
調理実習では、調理に慣れていなくても、1年生から丁寧な指導のもと実習に取り組めます。
実験実習は40人未満の少人数制で、きちんとした手技が身に付きます。
微生物学実験の乳酸菌検査の様子。講義と関連した実験により、理解が深まります。
給食経営管理実習では、衛生面に気を付けながら多くの人の食事を作ります。
オープンキャンパスで学生が来場者に栄養指導をしている様子です。
オープンキャンパス用に作成した健康栄養学科の大学生オリジナルポスター。
大学生の生の声をぜひ聞きに来てください。
健康栄養学科オリジナル 管理栄養士国家試験対策
管理栄養士国家試験に向けた対策を1年生から実施しています。2014年度からは、パソコンやスマートフォンで利用可能なアクティブe-ラーニングシステムによる学習支援を行い学生をサポートしています。
(左)健康栄養学科オリジナルの「管理栄養士ハンドブック」です。
(右)国家試験対策室です。