算数ワンポイントアドバイス
保護者の皆様・先生方から寄せられたよくあるお悩みにワンポイントアドバイスいたします。
*あくまでの基本の考え方ですので、必ずしうまくいくとは限りませんが・・。
保護者の皆様・先生方から寄せられたよくあるお悩みにワンポイントアドバイスいたします。
*あくまでの基本の考え方ですので、必ずしうまくいくとは限りませんが・・。
私は英語が苦手です。英語を見るとだんだんと眠くなってきます。これは、脳が一生懸命考えている
から、疲れてくるのです。算数が苦手な子どもたちにも同じようなことが起こっています。
海外の研究で、算数の問題を解いているときの脳の働きを調べたものがありました。計算が苦手な子
どもたちの脳ほど、脳のあらゆる場所が活性化していました。脳は、問題解決をしようと必死に働くの
ですね。一方、計算が得意な子どもの脳は計算が「自動化」されているため、脳に負担がありません。
「算数チャレンジキングダム」では、とても簡単なことに取り組んでいただきます。それは、「簡単
なことがスラスラできる」ことが、「自動化」への第一歩になると考えているからです。「できた
よ!」はやくできるようになったよ!」という実感が、計算への苦手意識を低くする一歩になります。
苦手なことにチャレンジしているお子さんたちを「がんばってるねーー」としっかり励ましてくださ
い。遠回りなようですが、実は、お子さんが自分から学習しようとする「自発性」を育てるコツです。
テレビのクイズ番組の「シンキングタイム!(考える時間)」は、せいぜい10秒ぐらいですよね。
それ以上は考えても分からないのです。算数の勉強でやりがちなのは「分からないのに考えさせる」と
いうことです。考える時間が10秒以上たつと、たいていのお子さんは、よそ見をしたり、鉛筆をいじっ
たり、かんしゃくをおこしたりします。教える側はそれで「よく考えなさい!」と怒ってしまいます。
(これは、私の子育てあるあるでした!!反省・・・)
コツは、次の2つです。1つは、「答えを教える」 2つ目に「次の答えは〇かな△」かな?と
予想させるということです。予想が当たれば「正解!」とほめます。外れたら「おしい!」といって
ヒントを与えて、正解にします。
実は、この考えは今回の算数トレーニングにも使われています。少し考えて答えがでなければ、ヒント
が出ます。ヒントの通りに答えたら「小さいけど〇」がもらえます。ヒント無しだと、花まるやトロッ
コの色が変わったりします。
間違いなく学習させることを「エラーレス学習(無誤学習)」といいますが、算数が苦手で、できなく
てつらい経験を山ほどしてきたお子さんたちには「まちがえなくできる」ということが最大のごほうび
になることが多いのです。算数アプリも、取り組んでいること自体をほめて、続けてくださいね。
保護者の皆様のお気持ちはよく分かります。少しでもよい成績がとれれば、子どもも嬉しいはずです。
ただ、「苦手なことを何回も繰り返すと、そのこと自体が嫌になる、避ける」という法則があります。
ですから、「今できることから始める」が、大事になります。
例えば、「指を使って計算するから、指を使わないで計算してほしい」だったら、
まず、「指を使って早く計算してごらん」とか
「指を使っていいけど、一度に3って動かすと早くなるよ」のように、
今できることをレベルアップしていくとよいと思います。