・ 算数トレーニングアプリ「さんすうチャレンジキングダム」では、以下の3点を重点的にトレーニングします。
序数性:数の系列をトレーニングする問題
基数性:量の見当づけをトレーニングする問題
数的事実:簡単なたし算・ひき算の答えを素早く解く問題
1日10~15分程度の使用に設定しています。
1日1回の練習を促すために、ログインボーナスを設定し、保護者が取り組んだことを確認するとアプリ上でごほうびシールをもらう約束を設定しています。
取り組んだ問題数、正答数、誤答数が自動的に記録されます。
個人の名前は入らず、IDとパスワードでログインする設定です。
使用する機器はAndroid版タブレット・iPad・スマートフォンです。
このアプリは算数障害が疑われる子どものための研究として鳥取大学の研究者と研究環境にサポートされています。
*算数がとても苦手なお子さん向けです。お子さんが少ないストレスでトレーニングできるように
設計されています。簡単すぎる内容に感じられると思いますが、
「簡単なことがスラスラできる」ことを目標にしています。これが算数科学習の基礎になります。よって、通常のアプリのような、学年相当の学習ではないのでご注意ください。
この研究は、算数障害の診断がある、または算数が苦手でとても困っているという訴えがある小学生に対して、算数トレーニングアプリを開発してその有効性を検討することを目的としております。小学1年生または2年生のお子さまたちの数的基礎力を調べ、トレーニングアプリを提供し、算数の基本的な力の向上を目指します。このアプリはお子さまが1人で取り組むことができるように設計されていますので、繰り返して練習も楽しく、効率的に行うことができると予測されます。
トレーニングの効果があったかどうかを、トレーニングの前と後に測定するテストです。事前に行うテストがプレテスト、トレーニングの後に行うのがポストテストです。
右の動画はテストに含まれている「数的基礎力検査」とトレーニングアプリの実施についての説明ビデオです。学校実施用に作られているので、実施方法は多少違います。今回は家庭用ですので、テストもアプリの中に組み込まれています。
*正確な効果測定のため、プレテスト・ポストテストは、アプリの指示どおりに実施してください。
まず、トレーニングの前にアプリ上でテストを受けます。その後、トレーニングを行い、最後にまたテストを行い効果の測定をいたします。テストはおうちの方に見守っていただきますが、アプリはお子様一人でもできるようにしています。
1.事前テスト(プレテスト:10月4週)
2.Aコース:トレーニング開始(11月1日から)
Bコース:待機期間(11月中)
3.事後テスト(ポストテスト:12月第1週)
4.Bコース:トレーニング開始(12月7日から)
5.アンケート・学力テスト結果の送付(2022年3月締め切り)
*Aコース・Bコースはランダムに分けるので指定できません。
テストは1回10から15分程度、アプリトレーニングは1日16分を上限に設定しています。トレーニング期間(30日間)中は、都合の良い日を選んで21日間トレーニングに参加していただきます。
テストは通常のテスト実施形式に沿って作成されていますので、特に不利益はありません。結果は統計的に処理され、個人が特定されることもありません。実施当日の体調や心理的負担についても配慮するよう計画しております。また、通信費補助としてプリペイドカード(1000円分、1年後のフォローアップ情報提供時500円)を準備しています。
今回の調査で得られたデータは、匿名化して処理します。研究成果を公表する時にも個人が特定される形では公表しません。研究の過程で個人情報が漏えいしないよう細心の注意を払います。
(詳細は、申し込み後に送付される研究計画書・説明書をご覧ください)
尚、この研究計画については、「算数障害が疑われる児童へのトレーニングアプリの効果(2025年度版) 」として鳥取大学医学部倫理審査委員会の承認を得たのちに募集をいたします。