中学受験の算数は、小学校の教科書内容の延長ではありますが、実際にはかなり違う力が求められます。
ただ計算が速いだけでは解けません。
公式を覚えただけでも対応できません。
解法パターンを丸暗記しても、少し条件が変わると崩れてしまうことがあります。
中学受験で必要なのは、問題の状況をつかむ力です。
何を求める問題なのか。
分かっている条件は何か。
どの数量が変化しているのか。
比で見るべきか、差で見るべきか。
図にした方がよいのか、表にした方がよいのか。
式を立てる前に、頭の中で場面を整理できているか。
この部分が育っていないまま演習量だけを増やすと、子どもはだんだん苦しくなります。
「解き方を覚えた問題」はできる。
でも、初めて見る問題になると止まる。
少しひねられると、何をすればよいか分からなくなる。
塾の宿題は終わるけれど、力がついている感じがしない。
こうした状態は、本人の努力不足とは限りません。
考えるための土台がまだ整っていないだけかもしれません。
塾のフォローで大切なのは、宿題を終わらせることだけではありません
中学受験塾に通っていると、毎週の授業、宿題、確認テスト、模試に追われやすくなります。
保護者の方も、
「宿題が終わっていない」
「テストの点数が上がらない」
「復習する時間が足りない」
「どこまで親が見ればよいのか分からない」
と感じることがあると思います。
家庭教師として塾のフォローを行う場合、単に宿題を一緒に片づけるだけでは不十分です。
その宿題は、何を身につけるためのものなのか。
本人は授業内容をどこまで理解しているのか。
解けなかった問題は、知識不足なのか、読み取り不足なのか、考え方の整理不足なのか。
今の塾のペースをそのまま追うべきか、いったん戻るべきか。
この判断が大切です。
塾の教材は、うまく使えば非常に力になります。
しかし、お子さまの理解の状態に合っていないまま進めると、教材の量に飲み込まれてしまうこともあります。
私は、塾を否定するために家庭教師をするのではありません。
塾で学んでいる内容を、家庭で本人の理解に変えるために見直します。
授業で聞いたことを、自分で使える形にする。
解説をなぞるだけでなく、なぜその考え方になるのかを整理する。
宿題を「終わらせるもの」ではなく、「力をつける材料」に変える。
そこを家庭教師として支えます。
中学受験算数では、特につまずきやすい単元があります。
割合と比。
速さ。
図形。
場合の数。
規則性。
仕事算、旅人算、流水算、通過算などの特殊算。
文章題の条件整理。
これらの単元は、ただ公式を覚えるだけでは安定しません。
たとえば速さの問題では、速さ・時間・距離の公式を覚えていても、実際の問題で何が動いているのかをつかめなければ解けません。
割合と比では、何を1と見るのか、どことどこを比べているのかが見えないと、式だけが先に進んでしまいます。
図形では、補助線や面積比を使う前に、図の中で何が同じなのか、どこに関係があるのかを見る必要があります。
中学受験の算数は、覚える勉強に見えて、実はかなり「見る力」「整理する力」「置き換える力」が問われます。
私は、子どもが間違えた問題を見たとき、すぐに解き方を教えるのではなく、まずどこで止まったのかを見ます。
問題文の意味が取れていないのか。
条件が多すぎて混乱しているのか。
図にできていないのか。
比の見方が分かっていないのか。
式の意味が分からないまま使っているのか。
原因によって、必要な指導は変わります。
中学受験では、算数だけでなく国語の読解も重要です。
文章は読んでいる。
でも、設問で何を聞かれているのか分からない。
本文中から根拠を探せない。
選択肢を雰囲気で選んでしまう。
記述問題になると、何を書けばよいか分からない。
こうした悩みも多くあります。
国語は、ただ本をたくさん読めば自然に伸びるとは限りません。
読めているように見えても、実際には話題、理由、気持ち、対比、結論が整理できていないことがあります。
中学受験の国語では、文章を読む力だけでなく、設問に答える力が必要です。
何について聞かれているのか。
本文のどこを根拠にすればよいのか。
選択肢のどこが違うのか。
記述では、どの要素を入れればよいのか。
家庭教師としては、本文を一緒に読みながら、読み方そのものを整えていきます。
「なんとなく読む」から、
「根拠を持って答える」へ。
この変化が、中学受験の国語では大切です。
中学受験は、始める前の判断も重要です。
本当に中学受験をするべきか。
集団塾に入るべきか。
個別指導や家庭教師から始めるべきか。
今の学力で、どのくらい準備が必要か。
親がどこまで関わる必要があるか。
子どもの性格に中学受験の進め方が合うか。
刈谷市から中学受験を考える場合、名古屋方面の学校、三河地域から通える学校、愛知県内外の私立中学校など、選択肢はいくつかあります。
ただ、学校名や偏差値だけで決めると、お子さまに合うかどうかが見えにくくなることがあります。
中学受験は、合格だけを目指すものではありません。
受験勉強を通して、考える力、読み取る力、粘る力、自分で学ぶ力を育てる機会にもなります。
一方で、進め方を間違えると、勉強そのものが嫌いになってしまうこともあります。
だからこそ、最初にお子さまの状態を見ることが大切です。
学校の勉強はどのくらい理解できているか。
計算力はあるか。
文章題に抵抗があるか。
読解に苦手意識があるか。
長時間の学習に耐えられるか。
間違えたときに、もう一度考えられるか。
こうした部分を見たうえで、中学受験に向けた学習の始め方を考えます。
中学受験では、集団塾が一般的な選択肢になることが多いです。
しかし、すべてのお子さまに集団塾が合うわけではありません。
授業のスピードが速すぎる。
質問できないまま帰ってきてしまう。
宿題量が多く、親子で追い詰められる。
周りと比べて自信をなくしてしまう。
分からないところが積み重なっても、次の単元に進んでしまう。
先生の説明は分かるけれど、自分で解くとできない。
このような場合、塾をやめるか続けるかをすぐに決める前に、まず現状を整理することが大切です。
塾のレベルが高すぎるのか。
宿題の優先順位が合っていないのか。
基礎に戻る必要があるのか。
本人の性格として、家庭で一対一の方が考えやすいのか。
受験校や目標設定を見直す必要があるのか。
家庭教師は、塾の代わりにもなりますが、塾と併用して学習の交通整理をする役割もできます。
塾の内容を全部こなすことが目的ではありません。
お子さまにとって必要な力を、受験までにどう積み上げるかが大切です。
発達特性やグレーゾーンのお子さまが中学受験を考える場合、一般的な受験勉強の進め方が合いにくいことがあります。
問題文の情報量が多いと混乱する。
途中式や図を書くことに抵抗がある。
こだわりが強く、別の解き方を受け入れにくい。
集中できる単元と、まったく入らない単元の差が大きい。
テスト用紙を見ると焦って、本来できる問題まで崩れてしまう。
こうした場合、単に演習量を増やすだけではうまくいきません。
問題の見せ方を変える。
一度に扱う情報量を調整する。
紙面の風景に慣れる。
得意な感覚を使って理解につなげる。
こだわりを無理に潰すのではなく、学習に使える形を探す。
私は医療や療育の専門家ではありません。
ただ、家庭教師として長年お子さまの学習現場を見てきた中で、発達特性のあるお子さまがどこで止まりやすいか、どのような支えがあると学びやすくなるかを多く見てきました。
中学受験では、点数だけでなく、本人がどのように問題を見ているかが重要です。
凹凸を無理にならすのではなく、必要な部分を支えながら、その子の強さを受験勉強にも生かしていきます。
私が中学受験の指導で大切にしているのは、解き方を押し込むことではありません。
もちろん、受験には必要な知識や解法があります。
覚えるべきこともあります。
一定量の演習も必要です。
しかし、それだけでは本当の力にはなりにくいと考えています。
なぜその式になるのか。
なぜその図を描くのか。
なぜその条件に注目するのか。
なぜその選択肢は違うのか。
なぜその順番で考えるのか。
この「なぜ」を整理することで、子どもは少しずつ自分で考えられるようになります。
私は、子どもを管理して勉強させるよりも、学ぶ意味や考える面白さを知ってほしいと考えています。
中学受験も、ただ合格のためだけに消耗するものではなく、その後の学びにつながる経験にしたい。
問題が解けなかったときも、そこで終わりではありません。
失敗は、次に考えるための材料です。
できなかった問題を責めるのではなく、
「どこで止まったのか」
「次は何を見ればよいのか」
「どう考えると整理できるのか」
を一緒に見ていきます。
中学受験を通して、合格だけでなく、その先も使える学び方を育てたいと考えています。
刈谷市への訪問指導は、現在の指導スケジュールと移動時間を確認したうえで対応しています。
刈谷駅周辺、東刈谷方面、一ツ木方面、富士松方面、刈谷市南部・北部など、場所や時間帯によって訪問可否が変わります。
豊橋を拠点としているため、刈谷市への定期訪問は曜日・時間帯に限りがあります。
中学受験のご相談については、日程や指導内容が合う場合に対応可能です。
塾フォロー、受験算数、国語読解、志望校に向けた学習方針の整理、短期的な立て直しなど、まずは現在の状況を伺ったうえで確認いたします。
中学受験の家庭教師を始める前に、まず確認したいことがあります。
現在、塾に通っているか。
どの教材を使っているか。
算数のどの単元で止まりやすいか。
国語の読解や記述に不安があるか。
宿題は自力で進められているか。
模試や確認テストで、どのような崩れ方をしているか。
志望校が決まっているか。
中学受験を本人がどう受け止めているか。
これらを見ずに、ただ授業を始めても効果は出にくいものです。
お子さまの現在地を見て、必要な順番を考える。
塾の内容をそのまま追うべきか、一度戻るべきかを判断する。
受験までに何を優先するかを整理する。
そこから始めます。
刈谷市で中学受験の家庭教師をお探しのご家庭は、まず現在の学習状況をお知らせください。
お子さまに合う進め方を、無理のない形で一緒に考えていきます。