~第3章~
「特産がない」が出発点!
<小松菜>
「特産がない」が出発点!
<小松菜>
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小松菜は、江戸時代に現在の東京都江戸川区で栽培されていた青菜を起源とする野菜である。その名称の由来については、江戸川区新小岩にある間々井香取神社(ままいかとりじんじゃ)に、口伝による逸話が残されている。
8代将軍徳川吉宗が享保4年(1719)に鷹狩をおこなっていた。途中で食事をとることになり、その場所として「香取神社」が選ばれた。時の神主、亀井和泉守永範はこれといって差し上げるものもないので、餅のすまし汁に青菜を少々あしらってお出しした。
吉宗はこの青菜を大変に気に入り、名前を聞くも、ただの青菜としか呼ばれていなかった。そこで、その地の名前をとって「小松菜」と名づけた。
現在、小松菜は東京都を代表する伝統野菜の一つとして広く知られ、江戸東京野菜にも数えられるなど、地域の歴史と文化を今に伝える存在となっている。
右頁 上段 1行目に「秋菜 小松川」、同頁 中段 2行目に「蘿蔔 煉馬」とある。
江戸時代後期の本草学者である岩崎常正が記した江戸時代周辺の動植物誌。
書籍で説明される野菜の項目の中に「秋菜 小松川」「煉馬」と記されており、小松川流域の小松菜と練馬の大根のことが紹介されている。
間々井香取神社では現在も小松菜の痕跡を多数見ることができる。