流通論(2021年度春学期)

授業の概要


流通とは、生産と消費を結びつける経済部門です。事業環境の変化に対応して、流通は常に変化を続けています。例えば、新しい小売業態の登場、企業間の合併や垂直統合、電子商取引の進展、物流や情報処理のイノベーションに基づく垂直的関係の変化など、流通は興味深いトピックを次々に生み出しています。


講義の前半では、流通の中で流れる3つのフローを中心として、「企業間の取引」に焦点を合わせた講義を行います。


続く後半では議論を拡張して、流通を構成する4つのプレイヤー(消費者・小売業者・卸売業者・製造業者)に焦点を合わせた講義を行います。


幸いなことに事例には事欠かない分野ですので、各回、理論を用いて事例を読み解いていきたいと考えています。


科目の目的

流通論は商業・貿易学科の必修科目であり、2年次以降に設置された流通系科目(マーケティング・チャネル論、流通政策論、物的流通論、グローバル流通論、商業史など)の基礎となります。したがって、流通に関わるトピックスをなるべく広く紹介し、流通系科目への橋渡しをスムーズに行うことを目的としています。 

到達目標

この講義は流通関係科目の入門コースと位置づけられます。

この講義の目的は、統計データや事例を用いて流通の問題を紹介し、それらの問題を「理論」を用いて読み解くための手ほどきをすることです。流通に関する新聞記事を一通り理解できる程度の知識の獲得を到達目標とします。 

授業計画

評価方法

期末試験(70%)、授業後の小テスト(25%)、発言点(5%)

実施形態

Webexを用いた同時双方向型のオンライン講義となります。 

テキスト・参考文献等

テキストは用いません。参考文献は以下の通りです。

矢作敏行 (1996)、『現代流通』、有斐閣、(ISBN):4641120145。