マーケティング論(2020年度秋学期:国際経営学部)

科目の目的・到達目標

マーケティングとは、企業を顧客につなげる活動のことです。ターゲット顧客のニーズを捉えて、製品が自然に売れていくような仕組みを作ることがその目的です。

この講義の目的は、経済学や経営学を学んだことのない全くの初学者に対して、マーケティングの「大まかな全体像」を知ってもらうことです。

講義の最低限の達成目標は、受講生がマーケティングの世界で定番とされているツール(4PとSTP)を適切に用いて、企業のマーケティング戦略を評価したり、自分なりに戦略立案ができるようになることです。これらのツールはビジネスプランを立案する際にいわば思考の出発点として用いられるものばかりであり、それらの有用性や限界を知っておくことは、学術的に興味深いだけでなく、実務志向の学生にも大いに役に立ちます。

授業の概要

企業は経営資源(ヒト・モノ・カネ)を用いて製品・サービスを作りだし、それらを顧客に販売することで本業の利益を得ます。この講義では、専門的なトピックスを網羅的に学ぶことは避けて、厳選されたマーケティングのツールを体系的に紹介し、その使い方を学ぶことに重点を置きます。

授業計画

評価方法

今期はオンライン授業となるため、当初のシラバスから評価方式を変更します。

まず、下記の3つの要素で100点とします。3つの要素の配点の内訳は、授業内オンライン試験(選択式)で60%、各回の授業後の小テスト26%、ケース・ディスカッションの予習レポートで14%とします。

さらに、Webexを用いた双方向型授業内での発言を1点として、上記の100点に追加します(1日に何度発言しても1点とします)。したがって、最大で13点が追加されることになります。

テキスト・参考文献等

テキストは使いません。毎回の講義では、教員が作成したレジュメを使います。

初学者にお薦めできるきちんとしたテキストとして、以下の2冊を参考文献に挙げます。講義の副読本として読むと大いに効果的です。

沼上幹 (2009)、『わかりやすいマーケティング戦略(新版)』、有斐閣。

久保田進彦・澁谷覚・須永努 (2013)、『はじめてのマーケティング』、有斐閣。