流通論 (2017)

科目の目的・到達目標

この講義は流通関係科目の入門コースと位置づけられます。

この講義の目的は、統計データや事例を用いて流通の問題を紹介し、それらの問題を「理論」を用いて読み解くための手ほどきをすることです。流通に関する新聞記事を一通り理解できる程度の知識の獲得を到達目標とします。

授業の概要

流通とは、生産と消費を結びつける経済部門です。事業環境の変化に対応して、流通は常に変化を続けています。例えば、新しい小売業態の登場、企業間の合併や垂直統合、電子商取引の進展、物流や情報処理のイノベーションに基づく垂直的関係の変化など、流通は興味深いトピックを次々に生み出しています。

講義の前半では、流通の中で流れる3つのフローを中心として、「企業間の取引」に焦点を合わせた講義を行います。

続く後半では議論を拡張して、流通を構成する4つのプレイヤー(消費者・小売業者・卸売業者・製造業者)に焦点を合わせた講義を行います。

幸いなことに事例には事欠かない分野ですので、各回、理論を用いて事例を読み解いていきたいと考えています。

授業計画

○前半(流通論Ⅰ)

○後半(流通論Ⅱ)

評価方法

持ち込み不可の試験(中間+期末)で100%評価します。

試験に加点する形でケース・ディスカッション時の発言点(1回1点)を与えます。

テキスト・参考文献等

テキストは用いません。参考文献は以下の通りです。

矢作敏行 (1996)、『現代流通』、有斐閣、(ISBN):4641120145。

試験結果

以下の3項目の合計点で評価しました。

平均:130.6点、中央値:132点、標準偏差:23.9、最高点:185点、最低点:41点