演習I・II(流通チャネル論)2017年度

履修条件

学部レベルのマーケティング論、流通論、統計学の知識を前提とします。知識が不足している場合は、受講前に各自で準備をしておいてください。

科目の目的・到達目標

英文トップジャーナルに掲載された流通チャネル論の論文の輪読を通して、流通チャネル論の動向を把握し、受講生が独自のリサーチ・プロポーザルを提出することを目的とします。

既存研究に基づいた上で、独自のリサーチのアイデア(実証可能な命題であること)をプロポーザルにおいて提出することを目標とします。

授業の概要

前半は伝統的なトピックスをカバーします。それ以降は現在進行形の研究テーマをとりあげます。

おおよそ2回かけて1本の英文論文を読みます。受講生は熟読の上、参加してください。各回の授業では、ランダムに受講生を指名し、5分程度のサマリーを口頭でしてもらいます。その後、ディスカッションに入ります。

授業計画

1. ガイダンス

2-3. 流通チャネル論の概観:Frazier (1999).

4-5. 延期と投機:Bucklin (1966).

6-7. 前方統合:John and Weitz (1988).

8-9. ガバナンス:Heide (1994).

10-11デュアル・チャネル:Bergen, Dutta, Heide, and John (1995).

12-13. パワー:Shervani, Frazier, and Challagalla (2007).

14-15. プロポーザルの報告 (1)

16-17. 正統性:Grewal, et al. (2002).

18-19. 操作変数法:Yang, et al. (2012).

20-21. 自然実験:Israeli (2014).

22-23. デュアル・チャネル:Vinhas and Heide (2014).

24-25. デジタル流通:Elberse (2010).

26-27. チャネル拡張:Homburg, et al. (2014).

28-29. 機会主義的行動:Ganesan, et al. (2010).

30. プロポーザルの報告 (2)

評価方法

2回のリサーチ・プロポーザル(50%)と平常点(50%)によって評価します。