研究内容

研究概要

ICTやIoT,AI技術が発展・定着するにつれて,時間や空間を超えた「人と人」,「モノとモノ」,「人とモノ」の間の繋がりが容易かつ安価になりつつあります.このような時代においては,個別的な技術要素の探求と並び,要素を組み合わせて「システム」を構築することによる課題解決がより高付加価値を生む傾向にあります.他方CPS with IoTやビッグデータ処理に代表される,情報関連技術を駆使したインフラとしてのシステム化だけで「よいシステム (パフォーマンスが高い,あるいはパフォーマンスが持続する,あるいはレジリエンス性を具備しているシステム)」を構築するには限界があることが明らかになりつつあります.

そこで我々は,生物や機械あるいは社会における「システム」を,「目的をもつ要素の集合とその関係」として捉え,システムの構造や外部環境との関係を形式的・抽象的に捉えることにより,最適性や予測可能性,あるいは何らかの共通性や普遍性を見出そうとしています.

応用事例として,タンパク質の可溶化現象の解明や交通事故の予測,さらには鉄やアルミ製品の生産物流のみえる化・最適化等を通じて,机上の空論にとどまらず,現実へのフィードバックを試みています.

対象

鉄鋼生産計画 (上/下工程),アルミ生産物流・加工スケジューリング,スマートグリッド設計,ト ラック物流,大学授業時間割,セミの進化プロセスの解明,トンネル換気制御,都市交通シミュレーション(交通インフラの重要度評価),地域観光動態分析,大型店舗の駐車場レイアウト設計,文献資料に基づく社会意識分析,バイオインフォマティクス (タンパク質の糖鎖修飾機構/可溶化メカニズム),空調機群の協調制御 (サーマルグリッド),人流予測 (地下街空調,用水路転落事故防止),自動運転車の群制御,工場内無人搬送車の群制御,ゴミ収集サービスの評価・最適化, 金属加工スケジューリング,繊維染色工程スケジューリング,交通事故分析,...

手法

数理計画,確率計画,分枝限定法,動的計画法,メタヒューリスティクス (SA,GA,LS,..),機械学習 (NN,RL,..),形式概念分析,限量記号消去法,エージェント・シミュレーション,...

研究テーマ

 抜粋; 完了したものも含む

マルチエージェント・シミュレーションによる都市交通インフラの定量評価

鉄道や道路などの都市空間を設定した上で,ヒトひとりひとりの移動をコンピュータ上でシミュレーションし,そこで現れる大域的秩序を観測する,という手続きを様々な都市空間の設定下で実行・比較することにより,全体最適な都市構造を見出す.この技法を用いて都市部における橋梁の重要度を評価することにより,たとえば住民利便性を定量的に担保した橋梁のトリアージ実現する.

背景

手法

できること

文献

共同研究

形式概念分析と機械学習を用いた交通事故予測手法の開発

概要

交通事故データの形式概念分析

形式概念分析と機械学習による予測手法

文献

共同研究者

タンパク質の可溶化メカニズムの解明 〜 機械学習モデルの形式概念分析による可視化

目的

アイデア

方法

文献

共同研究者

ものづくり現場におけるGX・DX プラットフォーム

目的・効果

文献

共同研究者

EVの蓄電池活用による社会効用の拡大

ねらい

手法

→ ある期間 (1 日) 内の最適運用計画を導出可能に

できること

• 数理計画モデルにおいて,運用性能を出力し,要件をモデル パラメータとして記述

◦ ピークカットへの寄与率

◦ (顧客への) タクシー配車機会損失

文献

共同研究者


数理最適化と機械学習に基づく高効率な高密度自動運転車群制御システム

目的

方法

アイデア

文献

複数台無人搬送車の衝突回避型リアルタイム行動制御

従来方式

要求仕様

基本アイデア

利点

文献

人間-機械系に基づくシステム論的アプローチによる問題解決 〜 大学補講時間割作成業務を例として

参考文献


研究紹介記事