証券アナリスト2次試験の概要
証券アナリストの2次試験の概要です。
2次試験の科目は、①証券分析とポートフォリオ・マネジメント、②コーポレート・ファイナンスと企業分析、③市場と経済の分析、④職業倫理・行為基準の4科目からなります。
名前が少し変わっていますが、要は、1次試験+職業倫理と理解してください。
各科目に出題量に差がかなりある点は注意が必要です。
ボリューム順では、証券分析>企業分析>職業倫理>経済、となります。
また、計算も複雑で、ある程度知識がある人でも解けないような難問も出題されます。
加えて、職業倫理の得点が低いと足切りになる点には注意が必要です。
各科目の合計点で評価され、35~50%の合格率です。カバーする範囲は非常に広く、また難易度の高い問題も多いですが、合格するのはそこまで難しくないと考えてください。というのも、各科目で問われる中身(合格のために解くべき問題)は、基本的には1次試験と同様だからです。ただし、答え方がマークシートから論述になります。とはいえ、1次試験が「わかっているか」、2次試験が「書けるか」を問われているという違いにすぎません。
例年、半分もできてないという人でもかなり受かっていますので、5割が合格ラインのひとつの目安と考えてください。(ただし、できてないという合格者に共通するセリフは「よくわからないがとりあえず書きまくった」です。)
なお、1日のうちに4科目すべてを行うので、体調維持や集中力の維持がかなり重要になります。難問奇問も多くでるためか、途中退室する人もかなりいますが、決して諦めてはいけません。
それでは、2次試験の対策方針を紹介します。
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試験対策
1次試験同様、過去問と同じようなものが6割は出ています。
ただし、1次と違い、最新の学術論点や、複雑な計算問題など多くの人が解けないであろう問題があったり、ニュースを見ているかといった時事的な文章問題も出たりと、クセのある問題が多くなります。
また、論文試験なので、文章の書き方や公式の正確な暗記が必要になります。そのためか、合格ラインはそこまで高くならないため、次の2点を意識して勉強し試験に挑めば、短い勉強時間でも高確率で合格できます。
・覚えれば確実に解ける問題に集中し、取りこぼさない
・わからない問題でも、公式や言葉の定義などわかることを記載して部分点を稼ぐ
つまり、2次試験の肝は、1次以上に取捨選択になります。
一度過去問をすべてざっと見ればわかりますが、やっても解けないような問題や複雑な計算問題は、かなり出ています。これらに勉強の時間を初めから割いてしまっていては、どうしても非効率になり落ちるリスクは高まってしまうからです。(モチベーションも落ちやすいです。)
1次以上に「確実に得点できる部分を確実」に、が重要になることを覚えておいてください。(過去問のうちやらない部分のほうが多いくらいが調度よいです。)
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