ごあいさつ

当研究室は、上智大学 理工学部 情報理工学科 に所属し、光ファイバ通信に関する研究活動を行っています。

世界中のデータセンター、企業、大学、一般家庭のPC、携帯電話などあらゆる情報機器は通信ネットワークで結ばれ、私たちの生活を便利にしています。ネットワークそのものを普段目にすることはありませんが、個々の拠点間は光ファイバを用いた通信システムで結ばれ、私たちが電話をかけたり、SNSでチャットしたり、ネットで買い物をするときの情報信号はすべて光で運ばれています。今後、ますます情報通信技術(ICT)を活用し私たちの生活を豊かにするためには、光ファイバ中を流れる情報の伝送速度(1秒間に送ることのできるビット数)を高める必要があります。

従来、光ファイバ通信ではデジタル信号の1と0を光のOnとOffで表現、すなわちレーザ光源の点滅で情報を送っていましたが、その伝送速度には限界がありました(おおむね10Gbit/s)。現在では、情報に応じて光の位相を変化させることで、1つの信号に複数ビットの情報を含めることのできる多値変調方式に移行しています。当研究室では、光ファイバ中の光の伝搬を考慮した高性能な変調方式、復調方式を研究することで、将来の超高速伝送実現を目指しています。

2013年4月に誕生した新しい研究室ですが、これからの研究活動にご期待ください。

2013年10月

高橋 浩

光ファイバ通信をはじめ、情報通信分野の研究者は「電子情報通信学会」に所属し、研究発表・論文投稿を行っています。電子情報通信学会のホームページにはこれらの研究に関する多くの情報(初心者向けから専門家向けまで幅広く)掲載されています。ぜひご覧ください(私も執筆者の一人です)。

https://www.ieice.org/jpn/miryoku/about.html
https://www.ieice.org/jpn/miryoku/hayawakari.html
https://www.ieice-hbkb.org/portal/