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<卒研内容 と 就職実績> 卒業研究の配属研究室を検討している学生への情報

当研究室では「超高速光ファイバ通信」を実現するため必要とされる新しい技術の探索的な研究を行っています。通信における速度(伝送速度)とは1秒間に運ばれる情報(bit数)であり、その数が大きいのが高速伝送です。現在の研究および数年前までに行っていた研究は以下の通りです

(1) 新しい光変調法/通信方式
・超高速伝送に必要な新しい変調方法や変調器や受信器の構成方法
・5Gやそれ以降のモバイルネットワークで必要とされる局舎からアンテナ基地局まで超高速伝送方法
・複数のモードを用いて1本の光ファイバ中の伝送速度を向上させる方法
・光の偏光状態を活用して1本の光ファイバ中の伝送速度を向上させる方法

(2) 光集積回路
石英ガラスでできた光導波路(光の通り道)を使って様々な光回路を実現できます。この技術を使って以下のような応用回路を検討します
・波長多重通信に必要な波長分波器の高性能化
高速伝送に必要な新しい変調法や通信方式を実現するために必要な光回路の提案

(3) フォトニック結晶を用いた超小型光素子
フォトニック結晶とはガラスなどの光学材料に光の波長よりも小さな周期で加工(例えば凸凹をつける)した特殊な構造体です。単なる透明なガラスにも関わらず、特殊構造により種々の光学素子(例えば偏光子など)として動作するものです。光ファイバ通信や光情報処理などで必要とされる光学素子をフォトニック結晶技術を用いて超小型で実現することを目指します。

(4) テラヘルツ波導波回路
周波数が0.1THz~10THzの電磁波は赤外線と電波の中間の性質を持ちテラヘルツ波と呼ばれています。電波や光では撮影が難しい物体を検出するカメラや有機物(例えば薬品)の同定などで使われています。テラヘルツ波を操作して高機能化するために必要な回路の実現を目指します。

いずれの研究においても、理論的な検討(数学的な手法、計算機によるシミュレーション的な検討)と原理を確認するための簡単な実験的な検討を行います。実験は計測器や電子部品、光学素子を使ったもので実験台の上でできる小規模なものです。薬品や、メンテナンスが大変な大規模装置は使いませんので、安心してください。

<<就職実績>>

■通信関係
NTTドコモ ×2
NTT東日本 ×2
KDDI ×3
Softbank
インターネットイニシアティブ

■情報機器関係
日立製作所 ×4
NEC ×2
ニコン
富士ゼロックス
マクニカ

ITシステム関係
日立ソリューションズ
日本ユニシス
富士ソフト
フューチャーアーキテクト
JMAシステムズ
SHIFT
SAN SAN
JBグループ
TIS
シンプレクス
コーリング
ボードルア

■その他
三菱総研DCS
三井住友銀行
日本消防検定協会
大塚商会
VSN