教育方針

当校の児童・生徒達は、平日、現地校・国際学校等でネパール語もしくは英語による授業を受けているため、ネパール語や英語の力が育まれている一方で、日本語に接する時間が少なくなっています。

補習授業校では、児童・生徒の日本語能力を養うことを目的とし、日本語による授業と児童・生徒同士のふれあいによって、日本語能力向上を目指しています。

また、日本人の子供が一堂に会する、数少ない貴重な機会であるため、日本人としての基本的な生活習慣や文化を教える場も提供しています。

日本人会のご協力も得て、書道指導や茶道教室、運動会、もちつき等の年中行事も行っています。

他国の補習授業校と同様、限られた時間(当国では毎週土曜日一回)での指導となるため、家庭学習の比重が極めて大きく、授業と宿題、その他の家庭学習の中で、学力を育んでいます。

【カトマンズ補習授業校 漢字学習方針・目標】

カトマンズ補習授業校では、文科省の補習校指導案・要領に基づき、中学部では全常用漢字の「読み」、意味の理解を目標としています。常用漢字の「書き」の習得を希望する中学部の生徒に対しては、家庭学習を前提とし、補助教材プリントを学校から提供し、保護者の全面的な協力のもとで指導を行います。本校では、中学部卒業までに、小学部の全学習漢字の読み書きができ、全常用漢字が読め、その意味を正しく理解し、日本語の文章・会話等の中で正しく使い、表現できる日本語の力を身につけることを目標としています。

(小学部の漢字学習目標)

・当該学年(3年生なら3年生)の新出漢字は「読み」と意味の理解が出来ること。

・「書き」については指導・努力は行うが、目標としては一学年前のもの(3年生なら2年生)は書けるようになること。

・学習漢字〔1026字〕の「読み」は小学部修了までに、「書き」は中学1年時点での完了とする。

(中学部の漢字学習目標)

・学習漢字〔1110字〕の「読み」「書き」両方を完了させる。

・中学部の新出常用漢字〔1110字〕の「読み」「理解」ができる。

・「書き」については指導するが、必須目標とはしない(文科省通達に基づく)。

・中学部漢字の「書き」について、進学等の理由で特に指導を希望する生徒については、家庭学習を前提として、プリント指導等の形で対応する。