Scala ひと巡り : パターンマッチング (Pattern Matching)

原ページ

Scala には、汎用的なパターンマッチング機構が組み込まれています。ファーストマッチ方式で、あらゆる種類のデータ上でマッチングさせることができます。

次は、整数値に対するマッチ方法を示す、小さな例です:

object MatchTest1 extends Application { def matchTest(x: Int): String = x match { case 1 => "one" case 2 => "two" case _ => "many" } println(matchTest(3)) }

ケース文のブロックは、整数を文字列にマップする関数を定義します。match キーワードは、オブジェクトに関数を適用する(上記のパターンマッチング関数のような)便利な方法を提供します。

次は、異なる型のパターンの値とマッチする、2 つめの例です:

object MatchTest2 extends Application { def matchTest(x: Any): Any = x match { case 1 => "one" case "two" => 2 case y: Int => "scala.Int" } println(matchTest("two")) }

もし x が整数値 1 を参照するなら、最初のケースがマッチします。もし x が文字列 "two" と等しければ、2 つめのケースがマッチします。3 つめのケースは型付きパターンから成ります; それは任意の整数にマッチし、セレクター値 x を整数型の変数 y に束縛します。

Scala のパターンマッチング文は、ケースクラス [10]を介して表現される代数型上のマッチングにおいて、最も役に立ちます。

Scala ではまた、抽出子オブジェクト [59]中の unapply メソッドを使って、ケースクラスとは独立にパターンを定義できます。