ロシア・東欧

留学事情

ロシアおよびウクライナなど旧ソ連……1989年、日本のロシア研究者にとって長年の念願であった日ソ政府間初の給費留学制度が発足しました。

日本からは、89年の第1期生から、ソ連崩壊後の混乱で中断があったもののその後再開され、各期20-30名の院生および学部生が、モスクワ大学、ペテルブルグ大学、プーシキン大学、モスクワ国立教育大学、エカテリンブルグ大学等に留学しています。ロシア東欧コース在学生のなかからも、毎年のように、このロシア政府国費奨学金制度を利用して留学する者がおり、その数は既に十名近くになっています。

対象者は、ソ連において研究可能な分野を専攻する学生、大学院生、若い研究者であり、ロシア語の十分な能カをもつ者。期間は原則として1年。一定の奨学金が支給されます。その他、98年春にはモスクワ大学ならびにロシア国立人文大学と、12年からはペテルブルグ大学と東京大学の間に学術交流協定が締結され、留学の可能性がまた広がりました。

東欧……東欧のうちポーランドに関しては、東大とワルシャワ大学のあいだに交流協定があり、過去20年にわたり教授者、研究者の交流が活発に行なわれています。この一環として学部生、院生の留学は随時可能であり、現在までロシア・東欧科から多数の留学生を出しています。

その他の国々に関しては、各国で研究分野によってDESKなど種々の奨学金制度が設けられています。また、各大学と直接交渉し自費で留学することも可能です。

最近の留学体験者の声として、2013年2月から1年間、ペテルブルク大学に留学した石井優貴さんの留学記を紹介します。

▶▶▶留学体験記