統計手法を学ぶための文献リスト

*日本語論文、社会学の労働研究(+家族研究・教育研究)を中心に整理しています。(2020/5/30更新 )

*学部3回生~大学院向けの統計の授業・勉強会での利用を想定。(大学院進学希望者、大学院生はさらにいろいろな文献(外国語)を読むことを推奨します。)


重回帰分析

  • 脇田 彩,2013,「日本女性にとっての階層再生産――2つの側面による測定の可能性」『社会学評論』 63 (4): 585-601.

→変数投入、カテゴリカルの独立変数、ロジスティック回帰分析

  • 大久保 将貴,2016,「介護労働における就業継続意向の規定要因 ―“Prisoner of Love”仮説の検証―」『フォーラム現代社会学』15, 46-59.

→交互作用項、従属変数が順序変数のときの重回帰分析

  • 釜野 さおり,2002,「子どものいることがカップル関係満足感に与える影響――スウェーデンの場合」家族社会学研究,13(2): 87-102.

→媒介の考え方


媒介の考え方

  • 村山 航,2009,媒介分析・マルチレベル媒介分析(https://koumurayama.com/koujapanese/mediation.pdf

  • 鳶島 修治, 2014,「高校生の教育期待に対する性別と出身階層の影響:学力に関する自己認知の媒介効果の検討』『社会学評論』 65(3), 374-389.

→媒介の検定(ソベル検定) ※この論文の分析手法は固定効果モデル



二項ロジスティック回帰分析

  • 妹尾 麻美,2015,「新規大卒就職活動において「やりたいこと」は内定取得に必要か?」『ソシオロジ』,59(3): 39-55.

→変数投入、回帰係数の正負とオッズ比、パネルデータ

  • 余田 翔平,2012,「子ども期の家族構造と教育達成格差――二人親世帯/母子世帯/父子世帯の比較」『家族社会学研究』,24(1):60-71.

→交互作用項(連続×カテゴリ)、効果的な図表の示し方

  • 吉岡 洋介,2016,「男性従業員の仕事への不満が離職に及ぼす影響―不満の解消機会に注目して」『フォーラム』15: 32-45.

→交互作用項、交互作用項の図示、パネルデータ

  • 田靡 裕祐・宮田 尚子,2015,「仕事の価値の布置と長期的変化――「日本人の意識」調査の2次分析」『社会学評論』 66 ( 1): 57-72.

→対応分析、コホート、APC分析



多項ロジスティック回帰分析

  • 豊永 耕平,2018,「出身大学の学校歴と専攻分野が初職に与える影響の男女比較分析」『社会学評論』69(2): 162-178.

  • 不破 麻紀子 ・柳下実,2016,「未婚女性の学歴と結婚への関心――「結婚してもしなくてもよい」に着目して」『理論と方法』 31(2): 226-239.

  • 山本耕平,2019,「大学進学女性における専攻分野多様化の階層的背景:―SSM調査データによる分析―」『フォーラム現代社会学』18: 88-101.



ロジスティック回帰分析の媒介:KHB法

  • 白川 俊之,2014,「高校生の大学進学期待と社会階層――合理的行為理論にもとづく親学歴効 果の説明」東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター『2013 年度課題公募型二次分析研究会 高校生の進路意識の形成とその母親の教育的態度との 関連性 研究成果報告書』,163-79. (https://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/rps/RPS052.pdf

→二項ロジスティック回帰分析の媒介(KHB法)

→二項ロジスティック回帰分析の媒介(KHB法)


負の二項回帰分析

  • 坂無 淳,2015,「大学教員の研究業績に対する性別の影響」『社会学評論』65(4): 592-610.



共分散構造方程式

  • 岡部,2008,「家庭環境と能力形成の過程」『社会学評論』,59(3): 514-531.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/59/3/59_3_514/_pdf/-char/ja

  • 田辺 俊介,2011,「日韓のナショナル・アイデンティティの概念構造の不変性と異質性の検討――ISSP2003データを用いた多母集団共分散構造分析」62(3): 284-300.

→多母集団構造分析


イベントヒストリー分析

  • 福井 康貴,2015,「非正規雇用から正規雇用への移動における企業規模間格差――二重構造論からのアプローチ」『社会学評論』 66 ( 1): 73-88.

→パーソンイヤー、離散時間モデル(他項ロジスティック回帰分析)

  • 打越 文弥,2019,「夫婦の離婚からみる学歴結合の帰結:NFRJ-S01・SSM2015を用いたイベントヒストリー分析」『社会学評論』 70 ( 1): 10-26.


マルチレベル分析・パネルデータ分析

  • 麦山亮太,2017,「キャリアの中断が生み出す格差――正規雇用獲得への持続的影響に着目して」『社会学評論』68 (2): 248-264.

→パーソンイヤー、疑似パネルデータ、固定効果ロジットモデル

  • 永吉 希久子,2012,「日本人の排外意識に対する分断労働市場の影響――JGSS-2006の分析から」『社会学評論』63(1): 19-35.

→マルチレベル分析(二項ロジスティック回帰分析)

  • 筒井 淳也,2011,「親との関係良好性はどのように決まるか――NFRJ個票データへのマルチレベル分析の適用」『社会学評論』62 (3): 301-318.

  • 村上あかね,2011,「離婚による女性の社会経済的状況の変化――「消費生活に関するパネル調査」への固定効果モデル・変量効果モデルの適用」62(3): 319-335.

  • 藤原翔,2015,「教育意識の個人間の差異と個人内の変化――「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」(JLPS)データを用いた分析」『社会と調査』15.

→ パネル+ハイブリッドモデル

  • 永吉希久子,2017,「非家族ネットワーク喪失の規定要因におけるジェ ンダー差――固定効果モデルを用いた失業と貧困の効果の検証」『理論と方法』32(1)114-126 .

→パネル+固定効果モデル