Q:戒名ってなに?
A:戒名とは仏教徒のホーリーネームのことで、生前戒名は法名に恥じない慈悲の心を持ち、人助けの利他行(りたぎょう)に励むために付け、死後の戒名はあの世でのパスポートであり、生まれ変わりのための免罪符です。
Q:生前戒名と死後の戒名の違いは?
A:生前戒名(逆修戒名)は赤い字で、死後の戒名(順修戒名)は黒い字で書くことになっているだけで違いはなく、生前戒名を死後も用いるのが一般的です。
Q:戒名の歴史は?
A:奈良の大仏様を作った止利仏師の孫のお石・お豊・お初という女性が日本の戒名の草分けです。公の戒名の第一号は勝武天皇で、盲目の中国僧鑑真から東大寺で「勝満」という二文字の戒名をもらったのが初めてです。
Q:院号ってなんですか?
A:プロのお坊さんが住む家を「寺」といい、在家(アマチュア)のお坊さんや尼さんが住む家のことを「院」といいます。すなわちお寺を一軒建てて寄付した人に授ける戒名を「院号」といいました。武将の夫人が髪をおろし寺を建てて「OO院さま」と呼ばれたのがその例です。
Q:戒名の長さが違うのは?
A:寺側(僧侶側)からの視線で戒名を眺めると長さに差が出てきます。あとは皆様側からの要望で長さが変わります。お金持ちは長く、貧乏な人は短い戒名という傾向があるようです。
Q:戒名はどうして必要なの?
A:霊魂の生まれ変わりを信じる人や、慈悲の心を持ち人助けを生き甲斐にする人には絶対に必要なものですが、来世を信じない人には必要ないものです。
Q:戒名料はいくら?
A:福祉寺は戒名が無料(入会金・年会費が必要、院号付き戒名は別料金)なのでくわしいことは知りませんが、田舎で短い戒名平均30万円・都会で50万円、院号付きで100万から200万円、院殿大居士で3000万円といわれています。
Q:福祉寺から戒名をもらうには?
A:ご本人の宗教・趣味・略歴・性格・雅号・振り仮名付き氏名・生年月日・ご先祖様の戒名などを書いて郵送すると戒名の授与書をお送りします。ご来寺の必要はありません。くわしくは「戒名ご希望の方へ」の項目ををご覧下さい。