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実験物理学特論II(2018年後期)

光と原子の相互作用と関連する物理現象について、以下の各項目を中心に講義を行う予定である。講義の進み具合、講義中での議論の内容、最新の研究動向などにより、順序やテーマ、回数を変えることがある。


講義計画

1. 原子分光(3~5週)

水素原子、多電子原子、電磁場中の原子、コヒーレントな輻射場に対する原子の応答(半古典論)

2. 光と原子の相互作用(4~6週)

輻射場の量子論、Jaynes-Cummings模型、自然放出、共振器量子電磁力学

3. レーザー冷却と冷却原子系(3~5週)

レーザー冷却、光トラップ、希薄原子気体ボース -アインシュタイン凝縮、原子間相互作用とフェッシュバッハ共鳴、光格子


講義資料(※パスワードは第1回講義でアナウンスしたもの)

第01回(10/02):イントロ, 水素原子(Bohr模型)[スライド]

第02回(10/09):水素原子(相対論的補正 etc.)[スライド] [レポート問題 第1回]

第03回(10/16):多電子原子, 超微細構造, 磁場中の原子 [スライド]

第04回(10/23):磁場中のスピン, 磁気共鳴 [スライド] [レポート問題 第2回]

第05回(10/30):NMR, Ramsey干渉と原子泉時計, コヒーレントな電磁場に対する2準位系の応答(半古典論) [スライド]

第06回(11/06):コヒーレントな電磁場に対する2準位系の応答(2回目)[スライド]

第07回(11/13):電磁場の量子化, 光の干渉の量子論 [スライド] [レポート問題 第3回]

第08回(11/20):光の干渉の量子論(2次相関), 同種2粒子干渉の一般論 [スライド] [レポート問題 第4回]

第09回(11/27):2準位原子と量子化された電磁場との相互作用, Jaynes-Cummings模型の導出 [スライド]

第10回(12/04):Jaynes-Cummings模型, 共振器QED, 崩壊現象・復活現象, 自然放出のWeisskopf-Wigner理論 [スライド]

第11回(12/11):量子Zeno効果, 電荷と磁束の不確定性関係, 量子回路, 回路QED [スライド] [レポート問題 第5回]

第12回(12/18):原子による光の吸収と放出, 光Bloch方程式 [スライド]

第13回(01/08):Doppler冷却, Zeeman減速, 双極子遷移の選択則, 光ポンピング [スライド]

第14回(01/15):磁気光学トラップ, 光トラップ, 蒸発冷却, 量子縮退, 原子間相互作用, Feshbach共鳴 [スライド]  [レポート問題 第6回]

第15回(01/22):BEC-BCSクロスオーバー, 光格子, 冷却原子系の最近の話題 [スライド] [講義全体アンケート]


講義アンケート回答

第1回


成績評価

講義中に述べたように、

平常点:毎回の出席確認代わりの小レポートの提出(各回5点満点)

期末レポート点:各回20点満点

で評価します。

【重要】期末レポートの提出期限:平成31年1月31日

※大学院の成績報告期間の都合上、講義で伝えていた仮の締め切り日よりも早くなっています。注意してください。