protrusion_mechanism

細胞運動の能動的制御を利用した細胞突出過程のメカニズム解明

(独)物質・材料機構 中西淳独立研究者との共同研究です.

    • 細胞運動制御・観察に向けた手法確立
    • 動的パターニング基板を用いた細胞運動制御実験
    • アクチンダイナミクスモデルに基づく細胞突出過程の数値シミュレーション
    • 細胞運動における突出過程のメカニズム解明

2009年度より研究開始.理化学研究所において,東工大八木透研究室の崔くん(修士課程)と,まずは実験系の構築(細胞運動制御・観察に向けた手法確立)からはじめました.

マイクロパターンを用いた細胞運動に関する研究(東工大修士論文:Choi Wonjun)

すでに中西研究者が低倍率での細胞パターニング技術と高倍率での運動観察を行っていましたが,突出過程が開始する前後を遅滞なく経時観察するために,高倍率でのパターニングからそのまま連続して運動観察をできるよう,顕微鏡の改造を行いました.

図1に細胞運動制御の概念図を,図2に実際の細胞を播種し運動制御した結果を示します.

詳細は,日本電気学会論文誌に掲載されています.論文pdfはこちら

2010年度,ライフイベントにより研究中断.

2011年度,千葉大に移り実験室を立ち上げ.

2012年度より研究再開の予定です.

図1 動的パターニング基板を用いた細胞運動制御の概念図

(日本電気学会論文誌131巻833-839, 2011 Fig.2より改変)

図2 細胞運動制御の結果.(a) 20um四方に一次照射した後20um×100umの形状で二次照射した結果.(b) 20um四方に一次照射した後5um×100umの形状で二次照射した結果.いずれの図においても,スケールバーは20umを示す.

(日本電気学会論文誌131巻833-839, 2011 Fig. 8より)

2012度実施を計画しているテーマは,

    • 動的パターニング基板を用いた細胞運動制御実験
    • アクチンダイナミクスモデルに基づく細胞突出過程の数値シミュレーション

特に,細胞運動制御実験に興味を持っている学生さんを大募集中.実験条件を変えながら,細胞運動制御の詳細観察を目指します.

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