MORF proteins

MORFタンパク質

MORF1(Multiple Organellar RNA editing factor 1) は個々の編集部位に必要なPPRタンパク質とは異なり、数十を超える編集部位に関与しています。MORFタンパク質 は約100アミノ酸からなる保存されたモチーフをもつ小さなタンパク質ファミリー(シロイヌナズナでは10遺伝子)を形成しています(図2)。

MORF1とMORF3はそれぞれ40以上のミトコンドリアのRNA編集に必要です。MORF2とMORF9 は葉緑体のほとんどすべてのRNA編集部位に関与しています。またMORF8はミトコンドリア、葉緑体両方で効率的なRNA編集に必要です。

酵母ツーハイブリッドと免疫共沈によりMORFタンパク質が組み合わせ特異的にホモまたはヘテロで強く相互作用していることがわかりました。またPPR型RNA編集因子とも特異的に相互作用することが示されました。

私達が最近おこなったMORFタンパク質の3次元構造解析によりMORFタンパク質同士がどのように相互作用しているのかが明らかになりました(図3)。現在、この3次元構造の情報を基にRNA編集複合体内でのMORFタンパク質の役割をより詳しく解析しています。

図2 シロイヌナズナにコードされるMORFタンパク質

図3 MORF1タンパク質ホモ4量体の立体構造 (Haag et al. NAR 2017)