全般性不安症は,過剰な心配を主症状とする精神疾患です。心配を主な研究テーマとしていますが、心配以外だけでなく、ネガティブな思考(心配や反芻など)やネガティブ感情(不安や抑うつ感情など)全般への応用を考えて研究を進めています。なぜネガティブな思考や感情が維持されるのか、どのように自らの思考や感情と付き合えば良いのかなどに関心を持っています。また,ネガティブな思考や感情を緩和することを目的とするだけでなく,それらが元来持つ適応的な働きを有効に引き出す方法にも関心を寄せています。
研究アプローチとして、臨床心理学、特に認知行動療法の理論を軸にしつつ、認知心理学(注意や記憶に関する理論など)、感情心理学(情動制御に関する理論など)、社会心理学(自己や価値に関する理論、自己帰属理論など)、教育心理学(動機づけ理論など)といった関連領域の研究成果、理論、方法を「いいとこ取り」して、研究を考案したり、臨床場面での相談者の考え・感情・行動を理解していくことを目指しています。
(参考:マインドフルネスから得る休息)
近年では、ゲーム障害や問題のあるゲーム使用に関心を持ち,文部科学省科学研究費助成事業(基盤C)や上越教育大学研究プロジェクトの助成を受けて、中学校における予防教育に取り組んでいます。
(参考:予防教育の様子)
卒論・修論では、アンケート調査、経験サンプリング法、インタビュー、混合研究法、心理実験、生理指標(心拍変動)の測定、介入研究など、様々な研究手法を取り扱います。ゼミ生は、認知行動論を主軸に置きつつも、自らの関心に沿って多様なテーマの研究に取り組んでいます。
年間を通して、小・中・高等学校に出向いて、ストレスマネジメントやソーシャル・スキルなどに関する心理教育を講座を行なっています。
講座の手伝いを希望するゼミ生には、児童生徒や保護者がエクササイズやゲームを行う際のファシリテーターとして、講座に参加してもらっています。
(参考:出前講座)
屋外:お花見(高田城観桜祭)、BBQ、スノボ
屋内:かき氷&ポップコーン・パーティー、ゲーム大会
飲み会:歓迎会、新年会、追いコン
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・心理ネットワ―クモデルを用いたマインドフルネス傾向と不適応なパ―ソナリティ特性との関連の検討
・幸せへの恐れ・幸せの壊れやすさの信念が社交不安傾向を高める認知的プロセスの検討―Bivalent Fear of Evaluationモデルに着目して―
・教師から受ける強み支援への認識と精神的健康との関連 ―マルチレベル分析による学級レベルの効果の検討―
・コンパッション及びコンパッションへの恐れが孤独感と他者との交流に与える影響
・援助要請行動のエピソード・シミュレーションが援助要請意図に与える影響
・感覚処理感受性と情動傾向の関連に対する解釈バイアスの調整効果
・Dark Triadと認知的・情動的共感性の関連に対する注意制御の調整効果の検討
・思いやり目標,自己イメージ目標とLGBT認知との関連
・診断横断的情動制御スキルとポジティブ心理学的変数,及びレジリエンスの関連――増分妥当性とネットワーク構造の検討――(2023年夏期提出)
・学業に対するリアリティショックに伴う大学生の学業意欲低下への対処方略――COVID-19流行下での調査――
・援助要請行動がレジリエンスに与える影響――経験サンプリング法を用いた調査研究――
・アタッチメント・ネットワークとひきこもり親和性との関連――混合研究法による検討――
・中学生の問題のあるゲーム使用に対する多理論統合モデルの適用可能性の検討
・小学生の対人関与の苦痛に対する社会的スキル訓練と対人関係ゲームの効果と作用機序の比較
・中学生の学業に対する認知的方略とコーピングとの関連――希望理論による説明――
・性格傾向と人生満足度との関連に対する活性感の調整効果
・反すう及び心配と先延ばし傾向との関連に対する気晴らし方略の媒介効果
・妬み感情に対するアクセプタンスを取り入れた構造化筆記開示の効果
・感情への恐れが不安に与える影響に対するユーモアの調整効果
・育児不安が育児感情に及ぼす影響――コーピングの柔軟性による緩衝効果の検討――
・パフォーマンス不安がパフォーマンスを促進する要因―ワーキングメモリ容量と能動的注意制御による調整効果の検討―
・不適応なメタ認知がDampening及び反すうに及ぼす影響
・自己注目が自己価値の随伴性を介して心理的成長に与える影響―随伴領域ごとの媒介効果の検討―
・過剰適応傾向を有する中学生の知覚された受容がソーシャルサポートの肯定的効果に及ぼす影響
・母親の育児自己効力感が育児不安及び養育行動に与える影響
・評価懸念と同調行動が内的、外的適応に与える影響
・幼児期の子どもを育てる母親の抑うつ傾向に対するソーシャルサポート
の影響
・感情への恐れと怒りの表出傾向が怒りの持続に与える影響
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医療機関(埼玉県,正規)
静岡県職員(心理職,静岡,正規)
静岡県職員(心理職,静岡,正規)
医療機関(新潟県,正規)
医療機関(長野県,正規)
就労継続支援B型事業施設(新潟県,正規)
医療機関(心理職,栃木県,正規)
茨城県警 科学捜査研究所(茨城県,正規)
医療機関(心理職,埼玉県,非常勤)&大学(学生相談,群馬県,非常勤)
発達支援デイサービス(児童支援員,茨城県,正規)
療育施設(心理判定員,新潟県,正規)
放課後デイサービス(児童支援員,石川県,正規)
小学校教員(教員,群馬県,現職復帰)
医療機関(心理職,新潟県,正規)
小学校教員(教員,新潟県,正規)
児童養護施設(心理職,長野県,正規)
医療機関(心理職,兵庫県,非常勤)
医療機関(心理職,長野県,正規)
医療機関(心理職,栃木県,正規)
医療機関(心理職,山形県,正規)
児童養護施設(心理療法担当職員,長野県,正規)
浜松医科大学(心理技術補佐員,静岡県,非常勤)
医療機関(心理職,長野県,正規)
グループホーム(福祉職,東京都,正規)
新潟県職員(福祉行政職,新潟県,正規)
新潟県職員(福祉行政職,新潟県,正規)
医療機関(心理職,新潟県,正規)
信濃町教育委員会(発達支援専門相談員,長野県,非常勤)
・性格特性と認知的評価の関係に対するレジリエンスの調整効果
・学級風土と小学生のソーシャルスキルとの関連―マルチレベル分析を用いた検討―
・怒りに対する感情制御方略によって生じる派生的感情と生理的ストレス反応の検討―怒りの制御,二重抑制,思いやりのある再評価の比較―
・感情表出と学級適応感との関連―教師からの受容感による調整効果―
・中学生の睡眠習慣に対する睡眠知識と内発的動機づけの影響
・価値の明確化と先延ばし意識が計画錯誤に及ぼす影響――先延ばし意識の媒介効果の検討――
・中学生における学級風土と居場所感の関連――マルチレベル分析による検討――
・教育実習場面でのあがり原因に対する有効なあがり対処方略
・認知の柔軟性及び省察と自己複雑性との関連
上越教育大学大学院(進学)
上越教育大学大学院(進学)
上越教育大学大学院(進学)
小学校教員(栃木県,正規)
教員(石川県,臨時)
一般企業(新潟県,正規)
小中学校教員(群馬県,正規)
上越教育大学大学院(進学)
東北大学大学院(進学)