ロボット博士と野外大宴会そして円空・木喰

春が来た。中央線を西へ、韮崎の穴山町に、ロボット博士を訪ねる旅にでた。

総勢10人の翁どもが押し掛けたのである。沿線では山笑うの最中、

若葉のなかから山桜が白く跳ねて、雨上りの空気を破る

着くや否や、ロボット博士とロボット「ニューひとみ」を囲んで、

さっそくにデモンストレーションつきお勉強会

こんな凸凹坂道をちゃんと走行するのかい

座学もありデモンストレーションもありのロボット勉強会が終れば、

美しく果樹の花咲く森農園、草ぼうぼうの畑で宴会へ

ふたてに別れて天ぷら大会をはじめたが、

手前の組は一向に油の音頭が上昇しない

しょうがないので合体して一組に。天ぷらを揚げるのは、

結局はロボット博士の奥方に頼ってしまった

天ぷらの種は、ヤマウド、タラの芽、魚のキス、

草だらけの畑に伸びているネギ坊主という春の野趣に富んでいて、

加えて博士の奥方による煮しめ、握り飯、

更に畑のそばの家の方からワラビの煮物の差し入れまであって、

缶ビールあおりつつ満足満足、食べ過ぎ飲み過ぎ気味

腹ごなしに桃源郷を散歩

桜花と桃花と新芽が競い合う桃源郷

桃源郷の一隅には春の憂いの野の仏も

あくる日は石和の街をフラリフラリと博物館へ

笛吹川の畔の「展望台」で一休み

博物館で円空と木喰の大量の彫刻群に食傷気味になってしまった。

円空を口説いている木喰(展覧会ポスターより)