企画 「圏論への招待」 世話人 竹内耕太
主旨:
圏論の考え方を理解したいと思いませんか?
それはあなたに新しい数学的見方を教えてくれるかもしれません。
第三回
『圏論Ⅲ〜代数・論理・圏~』
講演者:(オムニバス形式)
佐藤 桂 (京都大学大学院理学研究科卒)
清水 健一 (名古屋大学)
石田 和 (京都大学数理解析研究所)
竹内 耕太 (筑波大学数理物質科学研究科)
日時:6月1(金)-3日(日) 1日:17時ごろ開始予定 2,3日:14時ごろ開始予定
初日は3‐4時間、2,3日目は3時間×2部を予定しています。
場所: 筑波大学自然系学系棟D棟509
キャンパスマッップはこちら(わかりにくい)
もしくは
google maps で"36.107499,140.101004を"検索。緑の矢印の建物。
アクセス:TXつくば駅から「大学循環右回り」もしくは「大学中央行き」のバスに乗車。「第一エリア前」下車。
駅から大学まで多少時間がかかりますので注意してください。
内容:
今回はオムニバス形式で4人が各自好き勝手に話します。だんだんマニアックな話になってきましたね笑。
一応テーマは二つあり、前半はモノイダル圏、後半は連続体仮説です。
1日目 「モノイダル圏入門」:清水健一
(17時~20時ごろ予定)
連続体仮説に関して話せることは何もありませんので、それについては佐藤さんと竹内さんの
二人から大いに勉強させていただくこととしまして、今回のセミナーでは、自分の専門である
モノイダル圏(monoidal category)に関する入門的な話をしたいと思います。
モノイダル圏というのは・・・(続きはこちら)
2日目 「続・モノイダル圏入門〜モノイダル関手とモノイダル随伴〜」:石田和
前半(14時~17時予定)
モノイダル圏において、群の準同型写像に対応する概念は、モノイダル関手と呼ばれるものです。
このモノイダル関手には実は3種類(lax, colax, strong)存在します。
表現論や結び目理論ではstrongなモノイダル関手が特に重要ですが、
計算機科学の意味論においてはlaxやcolaxといった構造も登場します。
モノイダル関手というのは・・・(続きはこちら)
「集合とは何か:連続体仮説の独立性の集合論的証明」 :竹内耕太
後半(17時半~20時半ごろ予定)
圏論において厄介者扱いされる概念に、クラスと集合、大きいか小さい(small)かというものがあります。
クラスとは何でしょうか。小さいとはどういうことでしょうか。これらを理解するには、
「集合とは何か」という問いを数学的にきちんと整理(公理的集合論の枠組み)して捉えなおす必要があります。
(注:この講義では圏論自体や圏論の基礎付けについての話はほとんどありません。僕もあまり知らないので・・・)
現代数学の(ほぼ)全ては・・・(続きはこちら)
3日目 「トポスとは何か:圏論的視点での強制法」:佐藤桂
(14時~20時ごろ予定)
まず、、前回・前々回とズレにズレて紹介できていないままの圏論的層の定義からスタートし、グロタンディーク・トポスを概観します。
前層はただ単にある圏から集合の圏への反変関手に過ぎませんが、層を定めるためにはその圏にグロタンディーク位相と呼ばれるものを定める必要があります。
・・・(続きはこちら)