LaTeXで使用する図は,ベクター画像の場合とビットマップ画像の場合があります.
左図がビットマップ画像.右図がベクター画像です.ビットごとに色情報を保存するのがビットマップ,図形のベクトル情報を保存したのがベクター画像です.
その違いは,画像を拡大したときに明らかです.
写真を乗せるときにはビットマップで構いません.というかベクター画像にはできません.
グラフは必ずベクターで作るようにしましょう.
【注意】
ベクター画像からビットマップ画像を作ることは可能ですが,その逆はできません.
したがって,pngやjpeg形式で保存されたグラフをあとからepsやpdfに変換してもグラフはキレイにはなりませんので注意しましょう.
LaTeXで図を挿入するときにはeps形式というのが昔の風潮だったそうです.私もずっとeps形式を使っていました.
ただ,epsを使用すると,コンパイルが遅くなってしまいます.これは,eps画像を処理するのに裏で Ghostscript をいちいち起動しているからです.
はじめからPDFで図が用意されているなら,この手間が省けます.
最終的にPDFを出力するのであれば,図は必ずPDFで用意しておくようにしましょう.
PDFファイルはMATLABの図で作成できるし,Adobe Illustratorなどのソフトを使えば編集できます.
まず,プリヘッダに
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
を入れます.[dvipdfmx]を入れないと,画像が変なところにずれて表示されてしまいます.
あとは図を入れたい位置に以下のように書く.
\begin{figure}
\centering
\includegraphics[scale=1.0]{fig/hogehoge.pdf}
\caption{hogehoge figure.}
\label{fig:hogehoge}
\end{figure}