8月24日(日)、定例ミーティングがふくふくプラザで行われました。午前13人、午後15人の参加がありました。
はじめの話題は、障害開示について。最初から中々深いテーマではじまりました。このテーマについては、各々から難しかった経験がまず語られました。「パートナーに障害特性上これは難しいとを伝えても、甘えではないかというようなことを言われてしまい、けんかの原因になる」「自分は『障害を盾にしているように聞こえる』と言われてしまったことがある」。身近な人に、気を付けても、気を遣っても、思いやっても、どうしても難しいことがあるのだということを日々の生活の中でどうわかってもらえるか、とても繊細なことだと感じます。
伝えても伝わらない経験は他にもあがりました。「困っていると言っても『普通に話してるじゃない』と言われる。でも、親密になるにつれて自分のできないことを知られぎくしゃくしてくる」。
アウティングに近い、つらい経験を共有してくれた人もいました。「自分の障害を教室内で言われてしまい、それ以降の学校生活はとてもつらかった」、「会社の先輩に仕事上必要と考えて伝えたところ、いつの間にか他部署の人にまで広がっていた」。
一人で考えるのはとても苦しいことです。障害のことを伝えたいと思った時、相手に伝えたいことが伝わるような言葉、タイミングを、当事者会でも皆で一緒に考え、育てていきたいと思います。
午後の会では、仕事に関する話題が様々上げられました。その中で「社内ニート」という言葉を挙げてくれた人がいました。「上司が代わり、仕事の指示を出してもらえなくなった。勤務時間の半分ぐらいすべきことがない状態。支援者にも伝えてもらっているが状況は変わらない。一度、タイミングを見て、思い切って声を掛けたところ制止されてしまい、二度と言えないと感じてしまった。いつか上司がまた代わるのを待つしかないのか…」。
すると、似たような状態だという声が次々にあがりました。「敢えてゆっくり業務をこなしている。そうしないと本当に時間が空いてしまう」、「バイト先で客が少ないからなのか、全く指示がなくとても不安。無駄な時間を過ごすことも、それでお金をもらうこともとても苦しい」。「障害者雇用で、あまりにも業務が少ないことが続き、上司に言ったところ、他の人と全く同じ業務となった。それでさすがにできないと言うと、『二度とさせません』とまた元に戻された」。
障害者雇用のために「業務の切り出し」がされることもあるようです。障害のある私たちからすると、はじめから限定され、それを越えることができないとなると、ストレスでもあり、仕事へのモチベーション維持も難しくなってしまいます。もっとソフトな柔軟な話し合いから障害者雇用のあり方ができていくと良いと思います。
最後の感想のシェアの時間では、「社会が『障害者』を規定したがっていると感じた。障害者を障害者たらしめているのは社会であるように思う。もっと障害者と一緒に話す場が必要なのではないか」と言われた人もいました。
きなっせ!九州でも、そのための活動ができるよう皆で取り組んでいきたいと思いました。
7月20日(日)、オンラインの会が行われました。7月2回目でしたが、初参加の方1名を含む7名が集まりました。
休職に関する話題が複数の方からあげられました。「休職のタイミング」では、現在は通勤しているけれど、うつ状態が強まっていることを自覚しており、主治医からも休職してはどうかと言われたが、他の人はどういうことで休職の判断をしているのだろうかという現在のつらさが共有されました。
同じような経験があるという声がすぐにあがり、その方は、つらいときに悩んで我慢しなくてはという思いを強くしていたが、家族から「それは休むべき時ではないか」と声かけがあったので休むという判断ができたという自身のエピソードを伝えてくれました。
職場や学校などそれまで日々行くことが当たり前だったコミュニティから離れると、まるで自分だけが取り残されたような気持ちになり、焦ったり、うまく休めなかったりしがちですが、実はすぐ近くに同じような状況の人がたくさんいるのだと、今日集まったメンバーでも共感できました。
次のテーマでは、休職中の休み方についても話題になり、時間的には休んでいるのだが焦る気持ちもあり休んでも休んだ感覚がつかめないが皆はどうしているかとの質問に、「以前休職していた時リズムが崩れて休まらなかったが、支援機関などのアドバイスもあり毎朝外出して夕方まで何かしら外で過ごして帰宅するリズムをつくったら休まるようになった」と、リズムを保つことや体を動かすことで休んでいることを体感できるという経験が出されました。
本当に動けない時はしっかりと体を休めたり睡眠を十分にとることも必要ですが、自分の素直な身体感覚を取り戻すことも、休養の際に大事なことだと思いました。
今回は、福祉や医療のサービスを利用しながら生活をつくることのイメージも折に触れて話されました。私たちにとって必要なサービスについても、実際に使っている私たちから発信していきたいものです。
次回は8月24日、会場開催の予定です。猛暑は予想されますが、対策をしっかりと行い、ご都合や体調の合う方はぜひお越しください。
7月5日(土)は、今回変則的に月2回開催とした1回目の会となりました。会場のふくふくプラザにて、午前4名、午後4名の参加があり、次のようなことが話されました。
●空気が読めない
「主に仕事において、上司にタイミング悪く話しかけてしまう」
⇒用件をメモで渡す、「今お時間よろしいですか?」と枕詞を付ける、等
「他の人同士で会話をしているところに入っていけない」
⇒必ずしも相手の空気に従う必要なない、一旦会話を離れて、空気を変えるのも手、等
●ギャップについて
「自分自身が周囲にギャップを感じさせる、逆にギャップを感じる出来事について話をしたい」
⇒ギャップに関するそれぞれの出来事が語られ、苦労したことや理不尽に感じたこと、驚いたことなどが話された
●ヘルプマークについて
「ヘルプマークをつけていたがメリットを感じないことが多くあったので皆さんはどう思うか」
⇒メリット・デメリット、ヘルプマークのよりよい活用法等
●苦手な人との付き合い方
「仕事において苦手な人と関わらなければいけない状況にどう対処するか」
⇒付き合わなければいけない状況についての確認をした上で様々な工夫が語られた
●仕事の進め方の工夫
「ある仕事をしていると他のタスクが入ったときに、忘れてしまったり、混乱してうまく進めることができない」
⇒様々な工夫が語られた
●他者の受け入れがたい言動をどう受け止めるか
「どうしても受け入れがたいことを言われたエピソードと、その時どう対処したかを教えてほしい」
⇒我慢する場合、徹底的に反論する場合等、様々な話があった
6月28日(土)は、福岡などの梅雨明けが発表された直後の開催となり、会場の和室へ到着した人からは口々に「会場に来るまでが暑すぎて参りました」とこれから迎える本格的な暑さとそれに伴う体調の心配の声が聞かれました。午前の会14名、午後の会16名が参加しました。
テーマトークのうち「生活リズムの整え方」では、日中の学校や仕事のあと、夜に自分の時間をとると趣味などに熱中し、頭の中のテンションが上がってうまく眠れなくなってしまうというお話がありました。「頭の中で運動会が始まる感じです。リラックス用の音楽を流しても、それがBGMとなってさらに言葉が巡ってしまうこともあります」というお話に対して、「日中に体を動かすと眠れる」「寝る時間から逆算して2~3時間前に入浴する」「リラックスできる匂いのアロマなどを楽しむ」などが出されました。また、「できなくても一喜一憂せず、ゆっくり取り組む」「趣味を朝の時間にすると決めて、それを楽しみに早く寝る」など、考え方の工夫も共有されました。
また、「『自分のため』にしないといけないのがしんどいですよね」と、自分を大事にする、自分の生活を良くしようとすること自体への難しさを伝えてくださった方もいました。
「障害を受け入れる中で幼くなる感覚」について尋ねた方がいました。「小さいころからおとなしくて器用な方だと言われてきた。自分では不器用だと思うのだが。発達障害の診断を受け入れていく中で、これまで抑えていたのか、子どもっぽい行動をとってしまうことがある。一人の時に走り出してしまったり…。他の人はどうなのか知りたい」。すぐに、数名から自分もそうだという話が上がりました。「昨日は一人でバッタを追いかけた」「友人たちと休日にアウトドアを楽しむと、自分だけ本当にはしゃいで、友人からは毎回のように『いま何歳だ』と言われる。でも仕事ではないし、迷惑をかけなければそれでいいと割り切っている」「通勤中に走り出して止まらなくなるなら工夫が必要かもしれないが、危なくなければ良いのではないか」。
身の回りにはたくさんの「ふつう」があり、そこから外れてはいけないのではないかと不安になる要素もたくさんありますが、自由な時間には、自分と他者が危険でない範囲で自由に振る舞うことも、自分らしさを取り戻すためにも良いことではないでしょうか。
他にもさまざまなテーマでの話が広がりました。暑さが厳しくなりますが、7月は会場開催に加えてオンラインの会も開催します。ぜひご参加ください。
5月11日(日)は、定例会とイベントを開催しました。午前の会17名、出版記念イベント(凸凹ライフデザイン主催)21名、午後の会19名のご参加があり、活気のある会となりました。
出版記念イベントは、きなっせ九州も協力して作成された凸凹ライフデザイン発行の啓発冊子『障害をオープンにすること』の紹介と、そのテーマである「障害をオープンにすること」について普段参加者それぞれが持っている課題感や思いを共有する時間でした。「学校で先生に障害を伝えていたが、『じゃあどうすればいいの?』と言われてしまったことがある。子どもでもあったので相手が分かる言葉で答えられず、配慮も受けられなかった」「開示はリスクを伴う。リスクを考えると、開示非開示を自分で判断するしかない」。
障害を伝えたいとき、伝えたい相手に伝える言葉を、当事者会でも共有し続けていくこと、育てていくことも大事です。また、オープンにすることの選択、リスク、その結果を引き受けるところまで当事者個人にかかる部分が大きすぎる問題があります。私たちはこのことも伝えていかなくてはならないと改めて感じる話題でした。
冊子は郵送もされていますので凸凹ライフデザインへお問い合わせください。
定例会でもさまざまなテーマがあがりました。「一人で過ごせる場所」を皆に聞きたいという参加者の背景には、パートナーの方との関係をよりよくしたいという背景がありました。大事な人と時間を共有することは大切な一方で、やはり一人の時間が必要だったり、一人の時間があることでより相手を大事にできたりもします。
他の参加者はこれにふかくうなずき、また福岡の具体的な場所が色々と提案されました。「チェーンではない小さなカフェは、人の少ないところもありフードもとてもおいしいのでゆっくりできる」「運転しているときが一人の空間としても大事」「公営の自習室で環境の良いところを知っている」。また、やはりパートナーの方と長く一緒にいるという方からは、「自分の好きなことをする時間を確保することが大事だと思う。自分にとって何が楽しいか、そのうえで場所が決まってくる。また自分の場合は、パートナーと一緒にショッピングモールに行って、そのうちの一部の時間はそれぞれ好きなところを見て、また集合するというように、二人の時間の中に一人時間を組み込んでいる」。
それぞれが持っている世界をお互いに尊重すること、そのためにも一人の時間もお互いに大事にすること。また相手の世界も共有して一緒に楽しめる関係性をつくり続けていくことも大事にしたいと思いました。
きなっせ九州においても、次回もぜひ当事者同士の安心できる場でそれぞれの世界を共有しましょう。参加をお待ちしています。
2025年度初めの会は、すっかり暖かくなった4月20日にふくふくプラザにて開催しました。本会としては比較的参加者が多く、午前13名、午後18名のご参加がありました。また初参加の方の割合が高く、午前内7名、午後内9名の方が初めてのご参加でした。初めての方が多いときは、定例会の決まった時間の中でのイメージとして、「いつものような感じ」よりも「新しく来てくださった方のお話」を大事にしたいとも考えています。
「一人暮らしの情報」という具体的なテーマが出されました。実家から独立して一人暮らしを検討しているが、一般の賃貸住宅、公営住宅、グループホームなどどのような選択が自分に合っているか、また訪問看護やヘルパーなどの利用は実際どうだろうかという話をしました。一人暮らしの経験のある人からは、「その場所によって掃除や町内会などの付き合いの濃淡はあるが、自己責任となることには変わりないのでは」「家賃は固定でかかってくるので、その負担をどう考えるかだと思う」などの意見が出されました。また、「訪問看護を利用していて、話を聞いてもらえるのがとても助かっている」という経験も共有されました。
「どういった支援がほしかったか」というテーマでも話をしました。ずっと障害のことを周りに伝えずにいたが、進学などをきっかけに伝えるようにしたら必要な配慮を得やすくなり、もっと以前からサポートが一般的なものであったら良かった、という経験から、皆はどう思っているだろうかとお尋ねいただきました。他のメンバーからは、「診断をきっかけに福祉サービスを利用して、支援員さんと話す中で自己理解が深まったことから、職場でもうまくいくことが多くなった」「相性の良い主治医に出会ってから、職場への伝え方もかわり、職場の態度もかわってきた」などの共有がなされました。また、支援者個人の資質によるところが大きいのもどうなのだろうか、支援事業所があまりも多様で利用する側としては困惑する、などの話も出されました。
毎回、集うメンバーによっても少しずつ違う雰囲気の会となりますので、今回初めて来られた方も、またぜひお越しいただきたく思います。5月は定例会の時間の一部を冊子の出版記念イベントとして行います。きなっせ!九州のメンバーも協力して作成したものになりますので、ぜひご一緒ください。
3月の会はオンラインでの開催でした。午後の会に10名の参加がありました。
季節の変わり目でもあり体調があまり良くない方が多く、気候の変化や春のそわそわする感じ、花粉症で免疫力が下がったりなど調子を崩しやすい時期を皆で乗り切りたいと思いました。
「希死念慮との付き合い方」というテーマが上がりました。不安定になって周囲の人たちを振り回してしまっているのではないかと思う、との声に「自分も同じようなことがある、あった」という経験が複数の方から寄せられました。「そういう気持ちの時は、どうしてもその気持ちを消せない。どうしようもないときは福祉や医療のプロにまかせるのも良いのでは」「希死念慮がない方が良いのはたしか。今は生きているだけで良いのだと前向きに考えるようにしている」。
また、2024年から公開されているサイト「かくれてしまえばいいのです」に入って少し楽になった、というお話もあがりました。仲間の存在を感じられる空間でその時が過ぎるのを待つのもひとつだと思いました。
「衝動性」についての話題にも触れました。仕事で急いでやったことで失敗し迷惑をかけてしまったというお話に、同じような経験があるという声もあがりました。また「自分だけで自分の衝動性をどうにかしなくてはいけないと思わなくても良いのではないか」という意見は、発達障害のある自分に属する(ネガティブな)特性=自分で解決しなくてはならない、と当事者が真面目に引き受けてしまいがちな構造を変えていきたいと気づきをもらえる視点でした。
他に、人間関係、特に身近な人をどう大切にできるだろうかという話題についても皆と考えることができました。ご参加の皆様ありがとうございました。4月は会場開催の予定です。お気軽にお申し込みいただければ嬉しく思います。
2月に入った初日の1日、会場のふくふくプラザにて定例会を開催しました。12名の参加がありました。毎日寒い中ではありますが、皆で集まると会場にほっとした空気が生まれます。
今回は、パートナーなど近しい人についてのテーマがあがりました。
ひとつは、発達障害のある人と同居している方から、同じような経験のある人から気を付けていることなどを聞いてみたいという声がありました。自分もパートナーも何かしらの障害などがあると、それぞれがつらいときにどう気にかけて、どう距離感を保てばいいのか、難しい場合もあるかもしれません。障害があることで、より困難を感じやすかったりもしますが、それは良い方向に働くものでもあります。この会での経験の共有もひとつの視点となり、それぞれの関係がより良いものになると良いと思いました。
また、そもそもパートナーは必要なのだろうか、一人の方が楽なのだろうかという声もありました。縁や出会いもあるかと思いますが、もしも機会が訪れたら大切に関係を育てることで、お互いの大事な時間や成長にもつながるのではないでしょうか。
その他、自分の特性を考えた仕事の選択や、感覚過敏についての話題もあがりました。
来月3月はオンラインの会になる予定です。遠方の方や、自宅からなら体調的にも参加できるという方もぜひお申し込みください。
新たな年となりました。1月13日(日)午後の定例会には14名の参加がありました。初参加の方が内4名でした。冬の福岡は冷たく、曇りがちのこともあり、自己紹介の時間には「今は気候の影響でうつになりやすい」との悩みを挙げてくださった方も複数いらっしゃいました。そのような中、体調による急なキャンセルもなくお申込みいただいた皆さんがそろってお話ができたのは嬉しいことでした。
これから診断を受けようか考えているが、中々診断をする医療機関がないこともあり、他の人がどういう経緯で診断を受けるに至ったかを聞いてみたいというテーマがあげられました。他の診断名での服薬によって気持ちは落ち着くが根本的な解決にはなっていない、他の人に合わせられていないように感じるとのお話もありました。このことについて、他の参加者の方々からは「自分も職場に行くが他の人と足並みはそろわない。それは仕方ない」「診断に納得したが、突きつけられるものはある」など、それぞれから積極的にご自身の経験を共有してくださいました。テーマを出された方は最後に「診断を受けてはっきりさせなければならないような気がしていたところがあった。それよりもその先の自分を考えたい」との力強い言葉がありました。
他にも多くのテーマが出され、具体的な話として「精神的な不調もある中で車の運転をどうしているか」というものもありました。「初心者マークを付ける」「障害のある人向けの教習コースがある」などの情報があがり、「体調が悪いときは運転しない、服薬のタイミングをどうするなど、自分ならではの基準がある」という日ごろの自分自身の決め事を教えてくださった方もいました。特に地方では運転によって生活の幅が大きく広がることもあるので、気持ちに余裕をもって安全に楽しく運転できると良いなと思います。
きなっせ九州にとって良い新年のスタートとなりました。本年もよろしくお願いいたします。
2024年の締めの会となりました。オンライン(Zoom)での開催でした。午後7名参加。今回は寒さの影響もあるのか、体調の波を感じているという方も多かったです。
初めてご参加の方も複数いらっしゃいましたが、みなさまからご発言がありとてもありがたかったです。
人間関係の難しさの話が中心になりました。特に職場での人間関係がつらくなると、退職を選択せざるを得なくなり、生活にも大きく影響します。「相手の希望をくみ取ることが難しいので、ストレスを与えてしまう。もしも『他人に対してこのように接する』と確立しているものがある方がいらっしゃるのならお聞きしたい」とのご質問に対して、「この人とは合わないなと思ったら頑張らない。合う人は別に必ずいる。仲良くしなくてはと思いこまない」「手放すことが大事。努力は良いことだとは思うが、上手に手放す努力をする」などの経験が語られました。「大事なものは大事にして、とても大事というわけではないなら気にしない、というのができたら少しは楽になると思う」という言葉にも皆がうなずいていました。
対面の良さはありますが、寒い中の移動の負担がないなどのオンラインの会の良さも生かしていきたいと思います。
本年も多くの方にご参加いただきました。ご参加の方々のおかげで良い場となっていると感じています。どうぞみなさま良いお年をお迎えください。
午前9名、午後16名参加。今回も、初めての方もたくさんご参加いただきました。福岡は連日の雨やみぞれがあがり、本日は青空でした。
午前の会には学生さんのご参加がありました。「仕事で困ったことや、ほしい支援」のテーマでは、支援や制度のあり方に求めることと、支援者にこうあってほしいことが話されました。後者では「『あなたのため』はやめてほしい」という意見にうなずく人もいました。
午後は人数が増え、16名になりました。自己肯定感についてのテーマでは、それぞれから、自分の自己肯定感の低さによる悩みや、自身にとって効果的だった具体的な方法も共有されました。落ち込んだ時は理由を考え、本当はどうありたかったのかを素直に引き出すと、自分を苦しめなくなることにつながったという話がありました。
午前午後通してご参加くださった方も複数いらっしゃいました。ありがとうございました。
午前8名、午後8名参加。今回は、初めて参加の方が7名と比較的多くいらっしゃいました。ようやく涼しさも感じられるようになってきましたが、今日の福岡は日中強い雨が降りました。足元の悪い中のご参加ありがとうございました。
子育て中の方も複数名参加されていて「子どもの頃の親や周囲の人からの良かった声かけや対応」というテーマも上がりました。「障害者手帳や障害年金」では、これから手続きをしようとされる方からの問いかけに、それぞれが経験を話しました。「女性の不調にどう対応すると良いか」は、男性の参加者から上がりました。パートナーにどう対応したら良いか女性に聞いてみたい…とのことで、それぞれ自分の自認する性別の立場から率直な話ができて、会としても新鮮でした。「気遣いたいという気持ちが伝わってくることが嬉しい」という意見が多くありました。
和やかな会になりました。会が終了する夕方には雨も上がっていました。
9月の会は、NPO法人凸凹ライフデザインとの共催によるフォーラム「障害当事者会の持続的な運営を考える公開運営者会議」を実施しました。会場には12名+ゲスト3名、オンライン38名のご参加をいただきました。
本フォーラムにご助成いただいている公益財団法人キリン福祉財団の大島さまにも会場までお越しいただき、応援メッセージをいただきました!
4つの当事者会の各運営者より話題提供をいただいた後、私たちはなぜ当事者会、当事者団体を必要と感じているのか、運営者・参加者やサポーターなどそれぞれのお立場からの意見を交換しました。
具体的な買いの持続に係る課題については十分に話せなかった部分もありますので、今後の宿題とします。参加者の方々からも第2弾のご期待の声もいただきました。
暑い中、連休初日でもありましたが、皆様ご参加ありがとうございました。
午後3名参加。
今回も、先月に続きオンラインでの開催でした。
長い夏が続いており、自己紹介の近況では夏バテ気味だというお話から始まりました。台風も連続しているので、気圧の変化に参っているという話もありました。早く涼しい秋になってほしいものです。
「友人、知人との付き合い」のテーマでは、ちょっとした特性によるミスなどで相手を怒らせてしまったりするが、うまく皆と付き合っていくにはどうしたらよいか、というお話がありました。障害のことを話していない相手もいるが、自身の障害を伝えたほうが良いのか、それでも思うような理解を得られないのではないか、という葛藤も語られました。「障害を伝えても、理解されない人はどうしてもいるので、あきらめている」「こういうところがあるから、できれば、例えばこうしてほしいと具体的に話してみたらどうか」などの意見が出されました。個人に今変わってほしくても、もちろん中々変わらないものですが、社会全体が障害やその特性について受けとめる方向に変わっていってほしいなと思いました。テーマを出してくださった方も、今現場でそのためにも頑張っておられるのだろうと感じます。
「壁に当たった時、どのように打開したか」というテーマでは、壁を乗り越えるか、削るか、階段を作るか、逃げるか、まず材質を確かめるか…など、各々が実際に感じている「壁」とその向き合い方について、具体的な経験が語られました。
感想では「あきらめないことも大事だけれど、あきらめることも大事。あきらめた後の自分のフォローも大事だと思う」と言ってくださった方がいらっしゃいました。現在、障害によって私たちは様々な課題に直面せざるを得ません。それらにどう向き合うか、振り返るきっかけともなった会でした。
午後6名参加。
今回はオンラインでの開催でした。
自己紹介でそれぞれから近況もお話いただきましたが、「暑すぎて、用事で外に出たらとても疲れてしまった。かき氷で回復した」という方もいらっしゃいました。一昔前とは違う対策が必要だと感じました。
「人に謝りたいと思うが、どうしたら伝えられるか」というテーマでは、「つながりがなくなってしまった相手とは、苦しいが、もう自分の人生にはないものとして次の生活を大事にする」「相手が今どう思っているか、共通の知人に尋ねてみてはどうか」などそれぞれの経験が持ち寄られました。
また「タスクが急増する状況で圧倒されそうになるが、優先順位の付け方などどうしているか」というテーマには、「自分も同じような中にいる」「できるだけタスク自体を減らす」「自分の直感に従って行動する」など、共感の声が多く集まりました。
今後もオンラインミーティングの機会も作りたいと思います。涼しい環境でぜひご参加ください。
午前9名、午後13名参加。
午前の会は大学生との交流会を行いました。「自身の障害を周囲にオープンにしているか、配慮はあるか」というテーマに対して、それぞれから「言わないと理解してもらえないこともある」「互いの歩み寄りが大事だと思う」「過剰な配慮をされることもある」「職場ではオープンにしても配慮は期待できない」など実際の経験を言葉にしていただきました。
午後の会では、「障害をオープンにして働いてよかったこと」というテーマが上がりました。「リモートワークなど一定の配慮を得られる」「必要な配慮について意見を聞いてもらえる」「目に見える形で怒られることはなくなったが、敬遠されている感じも受ける」などの意見が出されました。
配慮が私たち当事者にとってなぜ必要なのか、配慮するとはどういう意味を持つのか、社会の理解が進むと良いと感じました。
午後3名参加。
オンラインということもあり、今回は少人数での会になりました。
ですが、2時間ずっと話が途切れることなく、様々な話題でじっくりと話すことができました。少人数の良さが感じられた会でした。
「甘えてはいけないという意見について」発達障害当事者同士でも必ずしもなんでも共感しあえるわけではないし、それが人同士の付き合いとして当たり前のことで、共感しあえないことがあっても良いという話から、「障害があるからと言って周囲の人に甘えるべきではない。頑張らないといけない」という当事者の方のお話に対して考えてしまったという経験が語られました。そういった意見を生み出す環境があることも、私たちの障壁となってしまっているのだなと再認識しました。
そのほか、「障害種別をこえて一緒に働くこと」「障害年金の申請」といったテーマで話し、あっという間に時間が経ちました。
午前8名、午後12名参加。
午前の会には、初参加の方が3名参加されました。
同日に福岡市内で車の展示イベントが開催されており、午後はそちらに行くという方のお話から、「車は一人の空間が確保できる」「展示イベントでは障害者手帳があれば割引になるものあるので助かる」という話でも盛り上がりました。
午後は「障害年金申請の際に気を付けること」「転職時の不安」「自分をどう認めると良いのか」などの話題で話し合いました。転職予定だけれど、以前と同じような失敗をしてしまうのではないかとの悩みについて、「自分は、できることひとつひとつを喜びたいと思っている」「何とかしようとしない」など、それぞれの経験や経験から考えていることが共有されました。
今の自分を認めること、友達やパートナーとの付き合いなど、自分の価値観に関することについても深く話せた会となりました。
午後6名参加。
今回は、オンライン(Zoom)での開催でした。そのため、遠方の方も数名ご参加いただき、良い機会になりました。
情報共有の時間には、4月の自閉症啓発デー・発達障害啓発習慣関連のイベントについて共有されました。その後のテーマトークでは、「障害を抱えながらどうやって生きていくか」という誰もが考える話題があがり、福祉サービスのことや支援者への向き合い方、当事者会のことなど、それぞれの経験から考えていることを出し合いました。
「予定管理の仕方(つめこみすぎてしまう)」「複数との会話コミュニケーションのコツ」「転職の迷い」などのテーマで話し合いました。同じでなくても、自分も似たようなことで悩んだ…という方も多かったのではないでしょうか。話したり聞いたりすることで、自分自身の気持ちや状況の整理ができることもあるのではないかと思います。
午前10名、午後13名参加。
午前の会は、西南学院大学のお部屋をお借りし、学生さんを交えた交流会を開催しました。朝からのご参加ありがとうございました!またこのような機会をつくれると良いと思います。
「予定管理の仕方(つめこみすぎてしまう)」「複数との会話コミュニケーションのコツ」「転職の迷い」などのテーマで話し合いました。同じでなくても、自分も似たようなことで悩んだ…という方も多かったのではないでしょうか。話したり聞いたりすることで、自分自身の気持ちや状況の整理ができることもあるのではないかと思います。
午前4名、午後6名参加。
年明け初めの週末ということもあり、少人数でゆっくり話す会となりました。しばらく来ていなかったけれど、少しだけ落ち着いたので参加したという方もいらっしゃいました。
「手帳で使えるサービス」というテーマでは、西鉄や市営地下鉄の割引の具体的な使い方まで、地元ならではの話ができました。「パートナーとの関係性では、それぞれが、感情の動きや相手への自分の特性の伝え方など、経験を交えた深い話ができました。
午前7名、午後8名参加。
2023年最後の会は、クリスマスイブに開催しました。今回も、学生さんが参加してくださいました。若い地域の方にご参加いただき学びになりました。
「ストレス対処方法」「障害者雇用」などのテーマのほか、「両親に対しての愛情、受け取り方」という考えさせられるテーマもあがりました。ご参加のみなさま、今年も一年ありがとうございました。
午前8名、午後14名参加。
午前の会には、会場にも近い西南学院大学の学生さんが参加してくださいました。毎年、授業の一環でご依頼をいただき、参加していただいており、私たち当事者にとってフレッシュなご意見をお聴きする貴重な機会になっています。
「クローズ就労で、本音の付き合いができない」「就職活動中は未診断だったが正社員になり、障害の開示について葛藤している」「将来の仕事に悩む、得意なことが思い浮かばない時はどうすればいいか」などのテーマで話しました。仕事に関して、色々な切り口で考えることができました。
午前23名、午後23名参加。
午前の会は「ゲストを迎えて語り合う きなっせ!九州+α」を行いました。ゲストに山田悠平さん、川口敬之さんのお二方をお迎えし、みんなで普段発達障害に関して思っていることについて話し合いました。初めての参加者も多く、また当事者以外のお立場でのご参加もあり、活発な意見交換が行われました。
午後も多くの方に引き続きご参加いただきました。「文章読解の難しさで支障が出たときの対処」「輪に入るのと、孤立することどちらを選ぶか」などのテーマで話しました。
午前7名、午後17名参加。
「自分が変、間違っていると思うこと」…「障害がある自分が間違っているし変なのだろうと思い、人と同じように振る舞うよう気を付けてきた。今となって、本当は自分が何をしたいのかがわからなくなっている」というお話がありました。それに対し、「人と違うのはすごく良いことだと思う」「変わっててなんぼ」「自分も悩んできた」などの意見が出されました。
その他、「人への執着のごまかし方」「ご祝儀の額の考え方」「セカンドオピニオンのための紹介状」などのテーマで話しました。
これまでの定例会のレポートです。
午前7名、午後17名参加。
「短期記憶について」…定例会で比較的よく話題にあがる短期記憶。ついさっき出された指示を忘れてしまう、今置いたはずのスマートフォンが見つからない…。私たちは「誰でもよくあること」が、「よくある」の範囲に収まらないことから、理解が得にくく困ることが多いです。
その他、「未来に希望が持てないこと」「A型就労」等のテーマで話し合いました。時間の関係で皆で話すことはできませんでしたが、他にも興味深いテーマがたくさんあがりました。
午前11名、午後16名参加。
「ネット上のコミュニティでのイライラ」…ネットでのコミュニケーションが身近になり、遠方の機会にも参加できるようになった一方、「余計に地域間格差を感じる」「皆で会う話になっても、関東まで行くことは難しい」と疎外感を覚えたり、輪に入れない体験を繰り返したりするモヤモヤがあげられました。「いいなー!とはっきり言う」「でも、福岡にはこんな良いところもある」という意見も出ました。
その他、「人間関係への父母の投影」「障害者差別的な発言について」等のテーマで話し合いました。
午前10名、午後13名参加。
「友達づくり、心のひらきかた」…悩みを相談しても話し切れていない気がして、モヤモヤが残る。心の内を言っていない気がする、というテーマがあがりました。「自分も心を開けない、うっかりすると口が過ぎて怒らせてしまうことがあったので、最近は油断しないよう気を付けている」「友人は、維持するためにはマメでないといけない」「心の内を言うことによるデメリットもある」などの声がありました。
その他、「特性を生かした生活スキル」「ストレスケアについて」等のテーマで話し合いました。
午前12名、午後15名参加。
「ドラマの登場人物が分からなくなる」…ドラマを見ても、一度では話の筋が分からない、人物同士の関係性や俳優さんの顔、その人物がどういう役割だったかを覚えられない、顔は覚えるけれど名前が出てこない…など、参加メンバーそれぞれが日ごろ感じていることを出し合いました。「あきらめてTv○rで3回見る」という意見にも共感の声があがりました。
その他、「周りの人たちと比べて落ち込んだ時の対処法」「新しい職場に入った時に気を付けること」等のテーマで話しました。
午前10名、午後25名参加。
「後回し癖、タスク管理」…多くの当事者が悩むことのひとつで、時々挙がるテーマです。後回しにしないための工夫として、「役所に提出する書類があったら、あえて白紙のまま役所にとりあえず持って行く。そうすれば役所で記入して提出できる」「机の上などに目障りなものをあえて置く。タスクを消化できたら片づける」などの意見が出されました。
その他、「診断を受けるかどうか」「当事者が障害者支援の仕事をすることについて」等のテーマで話しました。
午前12名、午後19名参加。
「発達障害者として働き続けるには」…オープン(自身の障害を勤務先に伝える)で働きたいが、大手企業で障害者雇用勤務していたが、仕事が細分化されていてチャレンジができないという限界を感じた。しかしクローズ(障害のことを伝えずに働く)にも不安を感じる、という意見が出されました。
その他、「ADHDのお薬が副作用のため飲めなくなった場合どうしたら良いか」「人間関係、人付き合いの悩み」等のテーマで話しました。
午前7名、午後17名参加。
「仕事が長続きする理由」「手帳を持っていて良かった/良くなかったこと」「当事者会の意義」などのテーマで話しました。
午前8名、午後16名参加。
「雑談について」「心の傷・フラッシュバック」「発達障害者のキャリア、働き方」などのテーマで話しました。
きなっせ!九州にご参加いただきありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。