研究指導やPD引き受けについて
開発経済学、国際貿易、および都市問題、環境、健康、犯罪といった実証ミクロ経済学のトピックを専門にしたい研究者志望の院生の指導を積極的に行っています。興味のある学生の方はご連絡ください。
同志社大学においては現在、博士後期課程在学大学院生は入学金・授業料相当額の育成奨学金を申請さえすれば給付を受けることができるので事実上入学金・授業料負担がありません(下の1つ目のリンク参照)。また次世代研究者挑戦的プログラム(JST Spring)という博士後期課程対象に研究奨励費(生活費相当額)年間180万円と研究費40万円を配分し、競争型研究費(上限30万円)海外活動実施のための経費(上限40万円)を追加で配分することがある競争的プログラムがあります(2つめのリンク参照)。このプログラムは同志社大学の修士課程修了生や大学院生でなくても大学院博士後期課程出願と同時期に応募可能です。また修士課程学生にも様々な授業料免除の手段や競争的奨学金があります。詳細は私もまだ全体を把握しておらず適宜このページに情報を掲載しますが興味・質問がある人はご連絡下さい。
私自身は経済学のミクロ実証研究における一定の研究指導能力と研究指導実績を持っていると思いますが、同志社大学経済学研究科は国内主要大学(東大、一橋大学、京大、阪大など)に比較して不利な点が多くあります。以下のリンク先にそれらの点をまとめてあります。それら不利な点を克服する、自身での学習やネットワーク形成についての意図的な努力が求められることは認識しておかれるとよいと思います。
日本学術振興会(JSPS)の特別研究員(PD)、外国人研究員の受け入れ教員も積極的に行いたいと考えています。興味のある方はご連絡下さい。なお、同志社大学はJSPS特別研究員については同志社大学における特別研究員として雇用し、大学個人研究費(年間49万円)もJSPSの研究費に加えて支給されます(下記参照)。また2025年2月時点では経済学部において特別研究員に個室研究室の提供が可能です。ただし研究室提供の形態は教員数、客員教員数の増減により変わり得ます。
研究指導は、主に以下の形態を通じて行います。
私の大学院ゼミ(オンライン)における研究進捗報告
大学院生もPDも短時間でもいいのでできるだけ頻繁に各自に報告を行ってもらいます。
この大学院ゼミは関心があり一定期間の定期的参加にコミットできるのであれば面談の上他大学の大学院生の方に参加して頂くことも可能です。
研究進捗報告の際にはこのガイドラインに書いたことを考慮に入れるとコミュニケーションが円滑に進むと思います。
必要に応じて大学院ゼミ後のオフィスアワーにおける研究個別相談
1, 2ともに進捗が出てから相談しようとするのではなくて、止まっているときや問題を抱えているときほど報告や相談して欲しいという考えでいます。問題を抱えている時にそれを報告しづらいと思う心情はわかりますが、積極的に共有して欲しいと考える理由には以下のものがあります。
作業で時間がかかっている時もどんな作業をどのように行っているか説明してもらえると改善案が出るかもしれないし他の参加者の役に立つかもしれない。
自分では面白くない結果や「何もない結果」だと思っているものが実は面白かったり意味がとてもある結果かもしれない。
研究で問題に直面することは当たり前で問題解決や回避や方向転換のノウハウを研究者はある程度持っているので、そういう時こそフィードバックが役に立つものです。なお、研究で問題に直面することは当たり前であることの含意として、問題に直面していることについてそれを悪いことだとは研究者は思わないので、問題を共有することをためらう必要はない、ということもあります。
何らかの、他の先生と行う合同ゼミ参加、およびその合同ゼミにおける研究進捗報告(年に2回程度)
研究指導では大学院生活タイムライン設定の手助けが指導教員の役目と考えており、一番上のリンクにもありますが重要な外部イベント、たとえば、日本学術振興会DC1, DC2申請や学会報告申込のタイミングを定期的に明示してそれに向けて頑張ってもらうことにしています。DCなど申請についてどのようなガイダンスを行っているかについては、以下もご覧下さい。
リサーチアシスタント(RA)常時募集中です。連絡ください。
海外のPh.D. 進学を考えている大学院生・学生の支援も積極的に行いたいと考えています。所属に関わらず興味がある人は相談して下さい。2010年から2018年まで在籍したメキシコ自治工科大学(ITAM)からは元指導学生・院生・RAがMIT(2名)、スタンフォード大学、プリンストン大学(政治学部)、NYU(政治学部)、ペンシルベニア大学(2名)、デューク大学(2名)、ペンシルベニア州立大学、ミシガン大、UCL、アリゾナ州立大、ワシントン大学セントルイス校などのPhD課程に進学し、現在も客員教員として関わりがある学生へのPh.D.推薦状を書いています。2019年から2023年まで在籍した一橋大からはUniversity of British Columbia,、LMU (ミュンヘン)、Barcelona School of Economicsに留学中です。