workshop 2005

統計言語Rで一般化線型モデル解析

ー鳥屋にやさしい統計のお勉強ー

企画者:山口 典之(立教大・理・生命理学)・齋藤 大地(国立科博・特別研究生)

ここ数年,生態学分野では新しく,かつ強力な統計手法が用いられるようになってきている(一般化線型モデル,ベイズ統計,ノンパラメトリック回帰,パラメトリックブートストラップ等).特に一般化線型モデル(Generalized Linear models; GLMs)はほとんど全ての線型モデル(様々な誤差分散のもとでの分散分析,共分散分析,回帰等)を包含する考え方であり,理解しておくと,自分のデータを解析する際の,非常に強力な武器となる.

それと時を同じくして,フリーウェア(つまりタダで入手できる)統計ソフトウェア“R”が急速に普及している.このソフトウェアは,非常に汎用性が高く,ほとんど全ての手法に対応することが可能である.

しかしながら,これらの統計手法と統計ソフトウェアの使用法 について,大学講義等で教わることが出来る環境にいる方は極めて少数かつ幸運であり,ほとんどの場合,独学かそれに近い形を強いられる.この自由集会で は,「覚えたいけど周辺に教えてくれる人がいない」,「やってみたいけど難しそう」,「そんなん初めて聞いた」,「査読原稿にGLMを使ったものが来たけど,さっぱり分からんかった」といった方に対して,GLMとRをやさしく紹介したい.自由討論では,「こんなデータはどうやって解析するの?」といった質問についても一緒に考えたい.この自由集会で「GLM仲間」,「R 仲間」が一人でも増えれば企画者のねらい通りである.多くの方のご参加をお待ちしております.

話題提供:

齋藤 大地 「Rで一般化線型モデル入門」(PDF

遠藤 菜緒子「初心者にもできる重回帰分析とモデル選択」(PDF

田中 啓太 「カウントデータとPoisson分布」(PDF

山口 典之 「割合データ,二値データをGLMで解析する」(PDF

自由討論:

話題への質問だけでなく,GLMやRについて,自分が抱えている疑問・質問を幅広く話し合いたいと思います.どう解析していいか分からなかった問題が解決するかも!