【NBA Team紹介】San Antonio Spurs 前編

投稿日: Oct 31, 2013 8:15:31 AM

今回はHops内でもセルティックスと並び信奉者の多い

「サンアントニオ・スパーズ」

(気合を入れて取り組まないと痛い目合う事間違いなし!!)

WIKIです。

押えておきたい選手(背番号・ポジション)

ティム・ダンカン(21・PF)

エマニュエル・ジノビリ(20・SG)

トニー・パーカー(9・PG)

クワイ・レナード(2・SF)

ダニー・グリーン(4・SG)

マット・ボナー(15・PF/C)

グレッグ・ポポビッチ(HC)

過去所属の有名選手

デビット・ロビンソン(50・C)

ジョージ・ガービン(44・SF)

デニス・ロッドマン(10・PF)

ブルース・ボーエン(12・SF)

ここ最近更新してきたチームって

強豪にはなるけど優勝のイメージが沸かないチームが多かったのですが

この、スパーズは違います。

この10数年常に強豪として君臨し、

1998-1999、2002-2003、2004-2005、2006-2007と

4度のNBA優勝を成し遂げるだけでなく、97-98年以降勝率が6割を下回った事がないのです。

おおよそ16年以上強豪の座を維持し続けているのですが、

ここまで強豪として君臨し続ける事が出来たのは

HCのグレッグポポビッチと大黒柱ティム・ダンカンの存在です。

まず、ダンカンが来る前までは優勝経験がなく、

後一歩のところまでは行くけど、それまでのエース、デビット・ロビンソンの極度の勝負弱さもあり

シーズンはエリート、プレーオフでは弱小的成績を残すビビリチームでした。

あるシーズン、エースのロビンソンが怪我によりシーズン終了してしまいます。

するとチームはHCを解雇し主要な補強を避け、負けまくる作戦を取りました。

そして、それが功を奏しドラフト1位指名権を獲得し、ティム・ダンカンの加入となったのです。

この一連の仕事(怪我は除く)を実現させたのが、当時のGM&HCのポポビッチなのです。

その後、エースをダンカンに据えたチーム作りは大成功を収め2000年代から今に続く、

史上有数の強豪となったのでした。

その大黒柱ティム・ダンカンの代名詞といえばポストアップからの

バンクショットが有名ですのでまずその関連動画をまずご覧ください。

一切の派手さを除外した機能美、職人の技が光ります。

そしてです、スパーズがここまでの強豪になりえた理由の一つに

抜群のチームケミストリーが挙げられる事が多いのですが、

そのチームケミストリーの正体とは一体なんでしょう?

イメージとしてア・ウンの呼吸でパスとか動きとか連動できるんだろ的な事ですが

天邪鬼的に言い換えると効率性と言えます。

後半は少しずつスパーズを分解して紹介していきたいと思いますが

まずは個人の紹介から片付けたいと思います。

現在まで続く長い黄金期を支えているプレーヤーはダンカンの他に

みんな大好きトニー・パーカーとマヌ・ジノビリの二人がいます。

ダンカンによって強豪になりえたスパーズですが、

優秀なプレーヤー一人だけで優勝争いができるほどNBAは甘くありません。

どの次期の優勝チームを見てもエース一人の独力ではありません。

ここ最近20年位の優勝チームで一番単独エースに近いのが3年前のノヴィッキー・ダラスで

ダラスにしても、キッド、テリー、マリオン、チャンドラーとタレントは揃っていましたから

単独エースとは言えないですね。(あの優勝の影のMVPはHCのカーライル)

話は戻ってパーカーとジノビリです。

スパーズは地方の田舎チームで以前紹介したNY・ニックスブルックリン・ネッツとは違い

その街自体には魅力は乏しいと言っても差し支えないと思います。

それ故、大物のフリーエージェント(自由契約選手・以後FA)の方々は

好き好んでこのチームには来てくれません。前々回のラプターズと似ていますね。

ラプターズもそうですが、アメリカ人選手に人気が無いチームは

大物選手が来なくてもチームを勝たせなければなりません。

そこで打つ手が外国人選手です。

外国人選手はアメリカ国外から意気込んでやってきている分、

アメリカ人選手より税金も田舎も気にならないので、

地方都市チームのチーム作りの大きな流れになってます。

その大きな成功例がパーカーとジノビリな訳です。

それまでも、外国人主力選手はいましたが優勝まで昇りつめた前例は無く、

しかもこの二人を獲得したのが下位指名でのドラフト。

各チームのスカウトがアメリカ国内をメインにしていた時期に国外に目を向けていた先見の明っぷりが

NBAに革命をもたらしたと言っても過言ではないでしょう。

んで、ようやく動画タイムです。

まずジノビリさんですが、以前にもEuroStep講座でも紹介しましたが

EuroStepの使い手であり、第一人者でもあります。

なにせ、EuroStepの別名がジノビリステップですからね。

ただ彼はそれだけじゃなく、相当なテクニシャンで技の宝庫。

ステップだけでなく、アシスト、3Ptシュート、ディフェンス、ファールを貰う技術・・・。

最近は身体的な衰えが目立つようになってきましたが、

若い子には彼が現役のうちにしっかりプレーを見ておくことをお勧めします。

過度な真似や影響される事はお勧めしませんが、やはり勝つ為の器用さは見習いたいものです。

ちなみに、HCのポポビッチは不必要なダンクや派手なプレーを嫌っています。

ここ2・3年でのアリーウープ数はリーグでダントツワースト1位(たしか5本程で、ベスト1はクリッパーズ)。

そんなチームプレー重視のスパーズにおいて

唯一自由にプレーをする権限を持っているのがジノビリです。

システマチックなプレーだけだとディフェンスしやすいですが、

業師が一人いることで流れに変化を与えているわけですね。

(その変化が凄まじいですが・・・)

ついでにこの前Facebookに投稿した股抜きパスコレクション

若き日のドライブ中心の動画。

もう一本。

続いてトニー・パーカーです。

フランス出身の彼はNBAでもスコアリングPGの代表格で、

アメリカ人であればもっと評価されているだろうと言われています。

彼の武器は電光石火のスピードのドライブと

高いブロックを掻い潜るフローター(ふわっと浮かすレイアップ、例:スラダンの沢北のへなちょこシュート)です。

立体的高さを排し、持ちうる筋力を平面のスピードに特化している為ダンクとかは試合中一切やりません。

それだとNBAの屈強なインサイドディフェンダーのブロックの餌食ですから、彼はもう一つの武器おフローターで

高さのハンデを乗り越えるのですね。

昨ファイナルでは勝負を決めるシュートを決めるなど

MVP級の活躍でわれわれの胸を熱くさせたのは記憶の新しいところ。

話は逸れますが日本人がNBAで活躍するにはシューターかパーカーのようなPGになるのが

現実的かなと最近思っています。

ビックマンやSFだとどうしても体格的問題でこの先数十年いやそれ以上の期間を考えても

活躍するレベルのプレーヤーは出ないと思うのです。

活躍するレベルとなるとガードで一芸に秀でないとNBAのチーム側もとる意味が少ないと思うんですよね。

言語的問題はクリアーしているのが前提ですが、スピードなりシュートなり世界Topレベルのプレーかな~。

その昨ファイナルTop10。

オフェンスハイライト1.

その2

その3

ヤケクソデス。

ちなみに彼の元奥さんは「デスパレートな妻たち」で有名なエヴァ・ロンゴリアです。

ちなみに離婚理由は元チームメイトの奥さんとのW不倫という、コート外でも暴れている模様。

スパーズ紹介はまだまだ続きます。

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