【NBA Team紹介】San Antonio Spurs 中編

投稿日: Oct 31, 2013 3:23:4 PM

前編からの続き。

もう少しだけ個人の紹介。

前編までで取り上げたダンカン・ジノビリ・パーカーの通称Big3も

齢(よわい)30代真っ只中でダンカン・ジノビリに至ってはいつ引退してもおかしくない年齢になっています。

ただスパーズというチームは彼らだけじゃないのがまた凄いところ。

何と言っても海外やらドラフト下位指名から発掘する目利きと活用する戦術が武器となりつつチームですから。

今のスパーズにとってもう二人触れておかなければならない選手がいます。

クワイ・レナードとダニー・グリーンの二人です。

まず、クワイ・レナードですが、3年目の若手でドラフトでペイサーズで指名されてすぐに

スパーズの当時の控えPGで期待の選手だったジョージ・ヒルとトレードでスパーズにやってきました。

ちなみにこのトレードですが、ジョージ・ヒルはペイサーズの地元の選手でチームにもフィットし、

最近ではめずらしくWIN-WINのトレードとしてもっぱらの評判です。

そんな若いレナード君。

おしゃれな髪型とは裏腹に彼はウイングスパン(両手を広げた長さ)が大きく、

ブロックにスティールにディフェンスが強力な選手なのです。(髪型関係ねー)

しかもシュートもそこそこ上手く、スパーズの選手にしては珍しくダンクシーンもそこそこ多いプレーヤー。

(ダンクが多いと言っても、腕が長くダンクのほうが確率が高い為と思われる地味なダンクが多めなのがスパーズらしい)

選手に厳しいポポビッチHCに「将来スター選手になる可能性がある」とまで言わせるほど。

そして、もう一人のダニー・グリーンですが

彼の武器は3ptシュート。

昨ファイナルでファイナル記録の3pt成功記録を作ったのは記憶に新しいところ。

スパーズと3ptシューターは切っても切れない程関連性のある項目ですので

しっかり覚えておいてくださいね。

ある雑誌では彼のディフェンスがあまり評価されていないという記載があったそうですが、

以外にも彼はトラジッションディフェンスも得意で、ファイナルでも何本かレブロンの速攻を止めていましたし、

間違っても不得意とは書けないんじゃないかなと思ってます。

昨ファイナル第5戦のグリーンハイライト。

すぱすぱシュートが入るしスクリーンも見てて楽しいので

時々、第3戦と第5戦をオカズに昼飯を食べているのは私です。

彼は最初ポポビッチのお気に召さずに首になっています。

それを頼み込んでの再度受けさせてもらったトライアウトで見返した根性のある若者でもあります。

その前ですら色々首になったりしている苦労人でもあるので今の輝きはアメリカンドリームそのもの!!

ついでに言うとグリーンの従兄弟はダンクバカのジェラルド・グリーンです。ついでに動画。

以上の5名(ジェラルド・グリーン除く)の主力を軸にスターディングセンターのティアゴ・スプリッター、

控えにボリス・ディアウ、マット・ボナー、コーリー・ジョセフ、ナンド・デ・コロ、

そして今期からマルコ・ベリネリというまた器用なガード選手が加わります。

注目すべきはここまで名前を挙げた選手11人中アメリカ人は3人だけ。

そしてドラフト指名順位で2順目指名が4人が2順目指名、1順目指名の選手においても

パーカー、スプリッター、ジョセフは順に28位・28位・29位とほとんど2順目ですから、

大袈裟に言えば、合わせて7人もの選手が

他のチームに見送られたり手放している事になります。

解り易いように指名順に並べてみましょう。

1997年1位 ティム・ダンカン

2011年15位 クワイ・レナード

2007年18位 マルコ・ベリネリ

2003年21位 ボリス・ディアウ

2001年28位 トニー・パーカー

2007年28位 ティアゴ・スプリッター

2011年29位 コーリー・ジョセフ

ここまで1順目これより2順目

2003年45位 マット・ボナー

2009年46位 ダニー・グリーン

2009年53位 ナンド・デ・コロ

1999年57位 エマニュエル・ジノビリ

大体成績順の逆から指名するのですから

ずーっと強豪のスパーズは各チームが指名した後の残り物を指名するしかないので

どうしても1位のダンカン以外は総じて中位から下位指名になってしまうのは必然です。

だからこそ、海外に目を向けたドラフト戦術が確立されたのですから、

このチームの長期戦術眼は恐れ入るばかりです。

ちなみに上記11人のほかにも下位指名でいい選手を多数発掘しているのですが、

やはり契約金の問題で他チームに移籍したりしています。

(デュワン・ブレアとかゲイリー・ニールとか

他チーム指名でスパーズで開花したプレーヤーだとスティーブン・ジャクソンとか)

さて、プレーヤー達の紹介はここまでとして、

ここからはスパーズの強豪たる由縁ともいえるプレーを取り上げていこうと思いますが

長い・・・ので、再度区切る事にします。

後半へつづく。