和服の上手な保管方法
絹、麻、毛などの繊維は、空気中の水分を吸収しやすく、とてもカビが発生しやすい性質です。
和服の染料などは、カビにとても弱く、侵害されやすいので、カビの発生を抑える事が、
着物の寿命を守る、最良の保管方法ともいえるでしょう。
◆ 着物の保管場所 ◆
吸湿性の無いプラスチック製のタンスより、吸湿性の多い材質なタンスの方が良いでしょう。
長期間の保存にはやはり” 桐のタンス ”などは、とても最適ですね。
◆ 着物の上手な保管方法 ◆
・ タンス引き出しの四つ角に、たっぷり防湿剤を入れます。
・ 引き出しの底に糊気の無い白木綿を敷き、重い着物を下に、軽い着物を上に置きます。
・ 一つの引き出しに、着物を重ねられる枚数は、3~4枚までにすると良いでしょう。
・ 防虫剤は、決して2種類以上の薬剤を混ぜて使用しないでください。
・ 異種同士のガスが混合すると染料を侵すシミが発生したりいたします。
◆ 着物の虫干し ◆
防湿剤、防虫剤の効果も考えても、1年に2~3回は必要に思います。
数日間にわたり快晴の続いた湿度の少ない日などが良いと思います。
直射日光のあたらない風通しの良い場所での陰干しを、おすすめします。