Ichneumoninae Latreille, 1802
Type genus: Ichneumon Linneaus, 1758
ヒメバチ亜科は世界から4300種以上が記載され (Yu et al, 2012)、15の族に分けられている。日本からは以下の9族に含まれる276種が記録されている (2019年9月現在)。
生物相の解明度の高いイギリスからは400種以上のヒメバチ亜科が知られており、その他の昆虫の種数から推定すると、日本産のヒメバチ亜科は1000種近く分布していても不思議ではない。大型の種を多く含むにも関わらず、属レベルの分類が混乱している上、色彩多型や雌雄多型を持つため、日本産種の分類学的研究は遅れている。
識別形質
頭部は比較的大きく、しばしば四角形に近い。頭楯は大抵、顔面から溝で分割され、大きく、前縁が広い。sternaulusは大抵短い。前翅は鏡胞を有し、鏡胞は五角形〜四角形で開かない。
生態
ほぼすべての種が鱗翅目の内部寄生者。殺傷型寄生(IDB)と飼殺し型寄生(KOB)の両方が知られる。ほとんどの場合宿主の蛹から羽脱する。一部の種は成虫で越冬するため、冬季に朽木や土中から見出されることもある。
Alomyini Förster, 1869 ヒロクチヒメバチ族
Eurylabini Heinrich, 1934 オオズヒメバチ族
Goedartiini Townes, 1961 ヘリトリヒメバチ族
Heresiarchini Ashmead, 1900
Ichneumonini Latreille, 1802 ヒメバチ族
Ischnojoppini Heinrich, 1938
Joppocryptini Viereck, 1918
Listrodromini Förster, 1869 シジミヒメバチ族
Phaeogenini Förster, 1869 チビヒメバチ族
Platylabini Berthoumieu, 1904