雪洞(ぼんぼり)の制作

概要

    • 大きさ: 70x70x300 の直方体

    • 重さ:軽ければ軽いほどいい

    • 強さ:横にして、70x70 のめんを把持したときに、自重に耐えられるように。

    • 素材:和紙か、樹脂入り和紙

ユニット間距離が 7.8 mm なので、少々上下、左右に動いてもぶつからないようにする。もっとも、ぶつかってもスムーズに動くようにできるだけ 300 の部分を長くする必要がある。理想的には、78x78x500 の直方体。長くすれば長くするほど、中に心材を入れたりする工夫をしないといけない。

素材

和紙をそのまま使うか、PET入りの和紙を使うことを考えている。雲竜という和紙が非常に綺麗に光るので、一部でもいいからそれを使いたい。

切り方

ロッドが正確に前後に動くとしても、紙をかなり正確に切る必要がある。少なくとも、定規で測ってカッターで切るという方法ではダメ。

MDFで作った型 にレール用の溝をほっておき、ロータリーカッターをその溝を走らせながら紙をカットすることを考える。

こういう感じ。レール部分は 3mm ぐらいのPOMで作って、ロータリーカッターを適当に固定するような機構を作れば大丈夫だろう。オルファのローターリーカッターS なら直線的で使いやすそうだ。

そもそも、オルファのロータリーカッターには横に穴が開いていて、ガイドがつけられるようになっているらしいが、商品は廃番らしい。といってもたんにプラスチックの丸棒なので自分でもつくれる。

問題は、レールからカッターまでの距離を固定にするということ。固定にしておいて、それ前提で図面を引けば、ミリ以下の精度で量産できるだろう。

次の問題は、折りの問題。紙をきれいに折るのはむずかしい。上と同じような機構で、まず折り目を付けることを考える。ただし、ロータリーカッターの刃は削ってなまらせておく。こうしておくと、紙を切らずに折り目だけつけることができる。

もう一つは、「折型」をつくって、紙のはじを固定し、引っ張りながら折型に巻き付け、角はドライヤーなどで温めながら形を作っていく方法。

どうせ後で骨をいれるので、少々折っているときに紙に型がついていなくても構わない。。

折型

角を丸くしたほうが美しいということで、丸くすることにする。下は MDF の基盤。これを数枚用意し、4隅と中央に φ6 のアルミ棒を通して角の円い直方体を作る。上の部分は細長い板を通して、ここを起点に紙を張り付けていく。

起点では、クランプを利用して紙と上の板を圧力で固定する。

紙を充分にひっぱりながら張り付け、角を熱して型をつけ、できたら折型を引き抜く。どうやって熱をかけるかだが、PET は 80 度で変形し始めるので、ドライヤーで充分だろう。

角は丸くしたほうが美しいが、折ってしまったほうが構造的には強くなるかもしれない。綺麗に丸く折れていれば充分強くなると考えられるので、とりあえずこれでやってみる。

これで「筒」の部分が出来上がる。これにふたをしないといけない。

ふた

蓋は、下のような Base をアクリルかポリカーボネートで切り出し、雲龍を張り付ける。できるだけ薄く作って、光を邪魔しないようにする。厚さはあとで接着することも考え、2mm - 3mm にする。

雲龍をはりつけたら、周りに薄い両面テープを張り、上で作った筒の中に入れて外側から圧力をかけて固定する。

両面テープを使うのは、均質に張り付けるためと、乾くときの変形がないから。

実践