どんな表現をするか
さまざまな人が言っているように、ものづくりは、単にモノを作るだけでは終わらない。それを使って人が何をするか、どう感じるかというのが重要だ。
全体の機械的な設計や構造が見えてきたところで、「どういう表現をしたらいいだろう」ということを常に考えるようになった。そして、それは僕一人ではできないな、ということも分かっていた。
新しいメディアができれば、新しい表現が生まれる。重要なのはメディアそのものではなく、表現である。そんな風に考えている。
暗黙知
「暗黙知」というのは、単にコツとか、ものの削り方とか、そういうものではない。形式知のおとしこむことのできないものだと思う。暗黙知をコントロールしようとしたところで、それは形式知にしかならない。もっと柔軟で、数ミリ秒で発火してアイデアを生み出す、人間にしかできないものだと思っている。