RD-420 の購入

今回のプロジェクトの予算は、100 万程度。低予算。僕の給料と、あと少しの援助。

色々考えたが、思い切って、Kitmill 420 を買うことにした。結構人生の決断。オリジナルマインドの中村社長のあいさつを読んで共感したし、去年のメディア文化祭の受賞作のうち少なくとも2つはオリジナルマインドの Haku を使っている。これは買わないわけにはいけない、と思った。

レーザーカッターか、切削か

これも少し考えた。40万出すならば、ある程度よいレーザーカッターも買える。レーザカッターのいい点は、なんといっても速いこと。プロトタイピングや大量生産にこれほどよい利点はない。しかし、次のことを考えて結局切削にすることにした。

    • ポケット加工が基本的に無理:切り抜きは早いが、Z方向に精密に加工することができない。機械部品を作るには致命的

    • 臭い

    • メンテナンスが自分でできない

やはり、レーザーカッターはでかい工房がないと無理だと思う。

どの切削機か

高い買い物なので、なかなかネットにも情報がない。

最初、すでにかなり使っていた Roland の MDX-20 を新品で買おうと思っていた。新しいことを覚える必要がないし、堅牢につくってあり評判も良い。

しかし、モーターは 10W しか出力しないし、ちょっと無理(MDF を 5mm/s で切り込み 3mm とか) させると機体全体にビビりがでて、頼りない。これはモーターの出力だけでなく、機体の剛性の問題だろう。MDX20 は 13.7kg しかないが、RD420 は 50kg である。鋳鉄製のベースがなんとも頼れる感じがする。

また、「ワークテーブルが小さい」ことによってアイデア自体が絞られてしまうのではないか、とも考えた。つまり、アイデアを色々練っているときに、「削れる」と思うとそこからアイデアが広がる。そうでないと、そこでアイデアが死んでしまう。

なるだけバッチで仕事をさせたいというのもあった。というのも、今回同じ部品を数百コピーしなければいけない。RD420 は、MDX-20 とそれほど値段が変わらない(10万くらい)が、ワークテーブルの面積は3倍強である(420x220 / (200x150) = 3.08 ). つまり、大量生産する場合、3倍寝ていられるということ。

必要なもの

  • 防音箱:僕の家はマンションなのでこれはちゃんと作る必要がある。

  • 集塵機:これも作業の効率化に

オプション品

アルミハンドルと原点センサー、アルミテーブルに6ミリのスピンドルユニットを買った。本当は 3ミリもほしかった(φ1のエンドミルは3ミリが多い)が、6mm にアダプタをつけて妥協する。