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2024.3.5 山田寛之くんの論文がEcol Resに掲載されました!(4.2追記)プレスリリースも出ました!

昨年度学位を取得した山田寛之くんが本研究室在籍中に執筆していた論文がEcological Research誌に掲載されました!

Yamada, H.. and Wada, S. accepted. Phenotype-dependent downstream dispersal under ordinary flow conditions in juvenile white-spotted char. Ecological Research. https://doi.org/10.1111/1440-1703.12455

この論文のプレスリリースも出していただきました。

www.hokudai.ac.jp/news/2024/04/post-1418.html 

2024.3.31 具志堅晴人くんの論文がPlankton & Benthos Resに受理されました!

学部4年 (3/31まで) の具志堅晴人くん論文がPlankton and Benthos Research誌に受理されました!

Gushiken, H. and Wada, S. accepted. “Standing on tiptoe”: A novel foraging technique in the starfish Patiria pectinifera. Plankton and Benthos Research.

2024.3.2 五十嵐公一くんの論文がJMBAに掲載されました!

修士課程1年の五十嵐公一くんの論文がJournal of the Marine Biological Association of the United Kingdomに掲載されました!

Igarashi K, Wada S 2024. Tonic immobility in a marine isopod: the effects of body size, sex, and colour morph. Journal of the Marine Biological Association of the United Kingdom 104: e17.

2024.2.3 山田寛之くんの論文Ecol Resに受理されました!

昨年度学位を取得した山田寛之くんが本研究室在籍中に執筆していた論文がEcological Research誌に受理されました!

Yamada, H.. and Wada, S. accepted. Phenotype-dependent downstream dispersal under ordinary flow conditions in juvenile white-spotted char. Ecological Research.

2024.1.16 五十嵐公一くんの論文がJMBAに受理されました!

修士課程1年の五十嵐公一くんの論文がJournal of the Marine Biological Association of the United Kingdomに受理されました!

Igarashi, K. and Wada, S. accepted. Tonic immobility in a marine isopod: the effects of body size, sex, and colour morph. Journal of the Marine Biological Association of the United Kingdom.

2023.12.24 石原千晶さんの論文がScientific Reportsに受理・掲載されました!

2023.12.9 為近昌美さんが若手研究奨励賞を受賞しました!

2023年12月9日に開催された日本生態学会の北海道地区会2023年度大会で、博士後期課程1年の為近昌美さんが「雌雄同体のフジツボはフクロムシの寄生により性配分を変えるのか」という演題で口頭発表をおこない、若手研究奨励賞を受賞しました。

2023.11.4 山田寛之くんの論文がJournal of Ethology Editor's Choice Awardを受賞しました!

2023年11月2-5日に開催された2023年日本動物行動学会大会で、山田寛之くんの論文(下記)がJournal of Ethology Editor's Choice Awardを受賞したことが発表され、表彰を受けました。

Yamada, H., Wada S. 2023. Fish yawn: the state-change hypothesis in juvenile white-spotted char Salvelinus leucomaenis. Journal of Ethology 41: 111-117.

https://link.springer.com/article/10.1007/s10164-023-00777-2

なお、本賞を受賞した論文の内容については、後に英語のアニメーション動画が作成され、youtubeで配信される予定です。

https://www.youtube.com/@journalofethology7347

2023.9.3 具志堅晴人くんが学生優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました!

2023年9月1-3日に開催された2023年日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会で、学部4年生の具志堅晴人くんが「イトマキヒトデは五つんばいになる 」という演題でポスター発表をおこない、学生優秀発表賞を受賞しました。

2023.3.18 五十嵐公一くんがポスター賞最優秀賞を受賞しました!

2023年3月17-21日に開催された第70回日本生態学会大会で、学部4年生の五十嵐公一くんが「イソへラムシは動かない: 対捕食者行動としての不動行動と複数種の捕食者への反応 」という演題でポスター発表をおこない、ポスター賞最優秀賞(行動分野)を受賞しました。

2023.3.8 山田寛之くんの論文がJournal of Fish Biologyに受理されました!

博士課程3年の山田寛之くんの論文がJournal of Fish Biologyに受理されました


Yamada, H., Wada S. accepted. Interpopulation variation of behavioural and morphological traits that affect downstream displacement of the juvenile white-spotted charr Salvelinus leucomaenis.  Journal of Fish Biology doi: 10.1111/jfb.15373.


本研究では、北海道南部に生息するイワナの局所個体群間で稚魚の着底行動に差異があることを実証しました。

 流下は、河川生物が示す受動的な下流への分散であり、流下しやすい形質をもつ個体を、流下しにくい形質をもつ個体よりも高い頻度で、上流の局所個体群から排除する進化圧として作用します。このような進化圧は、とくに、ダムが高く、一度流下した個体が二度と遡上できない場所に生息する局所個体群では強く持続的に作用します。

 本研究では、ダムの上流域に生息するイワナの稚魚が流下を抑制する機能の高い形質をもつという仮説を検証するために、ダム上流域の局所個体群とダムのない支流の局所個体群との間で個体群間比較を行いました。着目した形質は、流下に影響を及ぼすことが知られている着底行動と体高です。

 個体群間比較の結果、ダムの上流域の局所個体群に生息する稚魚は、ダムのない支流の局所個体群の稚魚よりも着底性が高いことが分かりました。一方、体高については、個体群間に一貫した差は認められませんでした。これらの結果は、ダムの上流域の個体群で、流下を抑制する行動が進化したという仮説を支持します。けれども、今回の結果は、他の要因によって説明することもできるため、局所個体群における流下抑制形質の進化をさらに確実なものとするためには、今後の研究が必要です。

2023.1.4 山田寛之くんの論文がJournal of Ethologyに受理・掲載されました!

博士課程3年の山田寛之くんの論文がJournal of Ethologyに受理・掲載されました!


Yamada, H., Wada S. 2023. Fish yawn: the state-change hypothesis in juvenile white-spotted char Salvelinus leucomaenis. Journal of Ethology.

https://link.springer.com/article/10.1007/s10164-023-00777-2


あくびは脊椎動物に広く見られる行動であり、魚があくびすることも古くから知られています。

哺乳類などによる研究で、あくびが、動物の身体状態を変化させる (身体を覚醒させる) という仮説が代表的な仮説となっています (state-change hypothesis)。ただ、魚類のあくびについては、過去に定量的な行動研究は行われておらず、この状態変化仮説を魚類で検証した研究もありませんでした。


 本研究では、イワナの稚魚で、状態変化仮説を検証しました。実験室でおこなわれた各個体600秒間の観察時間中に、41個体中23個体が、あくびをしました (合計48回)。このうち32回は、イワナが水底で静止しているときに見せたあくびであり、それらは各個体が静止状態から活動状態へと行動を変化させる直前に集中していました。つまり、状態変化仮説を支持する結果となりました。


 本研究は、魚類が行動変化前にあくびすることを明確に示した世界初の研究です。

2022.12.10 五十嵐公一くんが若手研究奨励賞を受賞しました!

2022年12月10日に開催された日本生態学会の北海道地区会2022年度大会で、学部4年生の五十嵐公一くんが「イソヘラムシは不動行動で魚類捕食者からの捕食を回避する」という演題で口頭発表をおこない、若手研究奨励賞を受賞しました。

2022.8.24 深澤藍子さんの論文がCANCERに掲載されました!

修士2年の深澤藍子さんの論文がCANCERに受理・掲載されました。

深澤藍子・和田 哲 2022. ヨツハモガニPugettia quadridens (De Haan, 1837) の北海道函館湾からの初記録. (First record of Pugettia quadridens (De Haan, 1837) from Hakodate Bay, Japan) Cancer 31: 49-52. 


この論文は、北海道で分布記録がなかったヨツハモガニの成熟オスを函館湾葛登支岬で採集して、その形態的特徴を記載し、さらに北海道の普通種であるオオヨツハモガニとの交雑実験を行い、種間交雑が起こらなかったことを報告した論文です。

2022.2.8 山上竜くんの論文がVENUSに掲載されました!

2021年3月に修士課程を修了した山上竜生くんの論文がVENUSに受理されました。

Yamakami, R., Wada S. (accepted). Stomach Contents of the Deep-Water Whelks Buccinum kashimanum and Neptunea sp. (Caenogastropoda: Buccinidae) off the Coast of Cape Esan, Southwestern Hokkaido, Japan, in the Western North Pacific Ocean. Venus 80: 40-45.


この論文は、北海道南西部の恵山岬沖、水深700950 m4地点で行われたトロール調査で採集されたカシマナダバイBuccinum kashimanum およびエゾボラ属の一種Neptunea sp. の胃内容物を報告したものです。カシマナダバイでは498個体中207個体、エゾボラ属の一種では80個体中16個体の胃に摂餌の痕跡が認められました。カシマナダバイの胃内容物には、多毛類、ギボシムシ、巻貝、二枚貝、ホヤ、イソギンチャク、魚類、及びデトリタスと未同定種が認められ、エゾボラ属の一種からは、多毛類、二枚貝、ホヤ及び未同定種が認められました。両種に共通して 最も高頻度で検出されたのは多毛類でした。カシマナダバイが頻繁に摂餌していたギボシムシは これまでどの近縁種の胃内容物からも報告されたことがないものでした。エゾバイ科貝類は、生息環境や状況に応じてさまざまな生物を摂餌できると考えられていますが、丸のみが容易であろうワーム形の底生動物は主要な餌となっていることが示唆されます。 

2021.11.22 山上竜生くんの論文がVENUSに受理!

2021年3月に修士課程を修了した山上竜生くんの論文がVENUSに受理されました。


今度の論文は、山上くんが水産学部の実習航海に同乗して得られた貝のサンプルから、その胃内容物を調べたという内容です。詳しくは論文が印刷された後で、改めてご紹介します。


Yamakami, R., Wada S. (accepted). Stomach Contents of the Deep-Water Whelks Buccinum kashimanum and Neptunea sp. (Caenogastropoda: Buccinidae) off the Coast of Cape Esan, Southwestern Hokkaido, Japan, in the Western North Pacific Ocean. Venus.

2021.9.21  研究室ゆかりの新曲がBP学会大会で披露されました

posted  Sep. 30, 2021 by Satoshi Wada

2021年9月17-20日におこなわれた日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会の懇親会で、交尾MAEガードブラザーズバンドが新曲「わかんない」と「もう交尾前ガードなんてしない」を披露しました。研究室の教員・和田の講義資料や教科書の図などが存分に活用されている動画がYouTubeでもご覧いただけます (和田は作詞・作曲にはノータッチですが、歌詞を事前に確認させてもらって資料活用を許可しました)。ぜひご覧ください。


わかんない


もう交尾前ガードなんてしない



2021.6.4 山田寛之くんの論文がEvolutionでオンライン公開!

posted Jun 10, 2021, 10:50 AM by Satoshi Wada

博士課程2年の山田寛之くんの論文がEvolutionでオンライン公開されました。


和歌山県の古座川水系に生息するアマゴには、彼らが遡上できない高さをもつ砂防ダムの上流域にも生息し続けている個体群があります。そのような個体群では河川の増水時にも流されにくい形質をもつ個体の頻度が増えるという進化が起こっていることを、野外調査と共通環境実験、そして野外実験によって明らかにしました。とくに野外実験では、ふだんは枯れ川となっている川が、梅雨時期には水が流れる状態になることを利用して、大雨が降り増水が起こる数日前に稚魚を放流し、そして水がひいてきてから、その稚魚を再捕獲するという大規模な実験を行いました。今回の山田くんの論文は、受動的なspatial sorting (この紙面では説明しきれないですが、適応的な形質の進化を促す可能性がある自然淘汰とは異なる小進化要因) を世界で初めて実証した研究といえます。


Yamada, H. and Wada, S. 2021. Morphological evolution reduces downstream displacement in juvenile landlocked salmon. Evolution.

2021.5.29 山上竜生くんの論文がJournal of Molluscan Studiesでオンライン公開!

posted May 29, 2021, 10:14 AM by Satoshi Wada

2021年3月に修士課程を修了した山上竜生くんの論文がJournal of Molluscan Studiesでオンライン公開されました。


肉食性巻貝であるヒメエゾボラは北海道の代表的な水産巻貝ですが、意外なことに、今までは有珠湾でヒメエゾボラが捕食している餌の90%が外来種のムラサキイガイであるという研究例しかありませんでした。今回の山上くんの論文は、ムラサキイガイのいない場所(函館湾葛登支岬周辺の海岸)でヒメエゾボラがおもに巻貝(ヤマザンショウガイやクボガイなど)、そしてアサリ類を捕食していることを丹念な野外調査によって解明しました。


Yamakami, R., Wada S. 2021. Prey utilization by Neptunea arthritica (Caenogastropoda: Buccinidae): predation on gastropods and size-related variation. Journal of Molluscan Studies 87: https://doi.org/10.1093/mollus/eyab016

2021.5.27. 山上竜生くんの論文がPlankton and Benthos Researchに受理!

posted May 27, 2021, 2:23 PM by Satoshi Wada

2021年3月に修士課程を修了した山上竜生くんの論文がPlankton and Benthos Researchに受理されました。


今度の論文はJournal of Molluscan Studies誌で印刷中の論文(下記)の続編です。

Yamakami, R., Wada S. (in press). Prey utilization by Neptunea arthritica (Gastropoda: Buccinidae): predation on gastropods and size-related variation. Journal of Molluscan Studies.

この印刷中の論文では、肉食性巻貝であるヒメエゾボラがおもに巻貝(ヤマザンショウガイやクボガイなど)を捕食していることを野外調査によって解明しましたが、今度の論文では、ヒメエゾボラが確かにヤマザンショウガイをよく捕食するものの、他種を捕食した場合に比べて摂食時間が非常に長いことを発見しました。つまり野外調査でヤマザンショウガイを捕食中の本種が高頻度で発見される大きな理由として、食べるのに時間がかかるという理由があることが分かりました。とはいっても、本種がヤマザンショウガイの捕食を試みる回数はチグサガイやチャツボの捕食に比べると明らかに多いため、ヤマザンショウガイを選好しているという仮説も支持されました。さらに、本種はクロスジムシロガイに対しても高頻度で捕食をおこない、こちらの摂食時間は短いということも分かりました。クロスジムシロガイを摂食中の個体が野外調査で発見される頻度が低いのは、摂食時間が短いからかもしれません。


Yamakami, R., Wada S. (accepted). Prey preferences of juvenile whelk Neptunea arthritica (Gastropoda: Buccinidae) in Hakodate Bay, Hokkaido, Japan. Plankton and Benthos Research.

2021.5.21. 津崎尚也くん、村上万龍くんの論文がCANCERに受理!

posted May 27, 2021, 2:04 PM by Satoshi Wada   [ updated May 27, 2021, 2:24 PM ]

修士2年の津崎尚也くんと卒業生の村上万龍くんの論文が日本甲殻類学会誌CANCERに受理されました。


津崎くんがヤドカリの貝殻利用状況を、村上くんが巻貝の種組成を、それぞれこつこつと調べあげた合作です。

津崎くんにとって初の投稿論文であり、大変良い経験になったと思います。


津崎尚也・村上万龍・石原(安田)千晶・和田 哲. 受理. 北海道南部に生息するヤドカリ2種における貝殻利用パターンの種間変異. CANCER (印刷中).

2021.5.10 七重浜生き物図鑑公開!

posted May 12, 2021, 5:46 PM by ayumi Morita   [ updated May 12, 2021, 5:47 PM ]

葛登支生き物図鑑の姉妹サイトとして作成された、七重浜生き物図鑑

七重浜は、キャンパスから自転車や徒歩でも行ける、身近な観察地点です。

図鑑を見ながらお散歩などいかがでしょうか。

2021.5.8 山田寛之くんの論文がEvolutionに受理!

posted May 8, 2021, 12:09 PM by Satoshi Wada   [ updated May 8, 2021, 12:12 PM ]

博士2年の山田寛之くんの論文が進化生物学の国際学術誌Evolutionに受理されました。


和歌山県の古座川水系に生息するアマゴには、彼らが遡上できない高さをもつ砂防ダムの上流域にも生息し続けている個体群があります。そのような個体群では河川の増水時にも流されにくい形質をもつ個体の頻度が増えるという進化が起こっていることを、野外調査と共通環境実験、そして野外実験によって明らかにしました。とくに野外実験では、ふだんは枯れ川となっている川が、梅雨時期には水が流れる状態になることを利用して、大雨が降り増水が起こる数日前に稚魚を放流し、そして水がひいてきてから、その稚魚を再捕獲するという大規模な実験を行いました。今回の山田くんの論文は、受動的なspatial sorting (この紙面では説明しきれないですが、適応的な形質の進化を促す可能性がある自然淘汰とは異なる小進化要因) を世界で初めて実証した研究といえます。


Yamada, H. and Wada, S. accepted. Morphological evolution reduces downstream displacement in juvenile landlocked salmon. Evolution.

2021. 2. 16 令和2年度修士論文発表会

posted Mar 23, 2021, 4:53 PM by Satoshi Wada

今年度の修士論文発表会は、2021年2月9, 10, 15, 16日に実施され、研究室メンバーである菅井さんと山上くんが以下の発表を行いました。


菅井優衣:ミズクラゲポリプにおける飼育繁殖株と野生株の共食いを含む攻撃行動の比較

山上竜生:Foraging ecology of the Japanese neptune whelk Neptunea arthritica (ヒメエゾボラNeptunea arthriticaの摂餌生態)


コロナの影響もあり、思うように研究が進まないこともあったと思いますが、二人とも立派に発表していました。

「海岸動物の生態学入門」が重版出来! 第2版が出版

posted Jan 26, 2021, 12:16 PM by Satoshi Wada

昨年9月に出版された「海岸動物の生態学入門 — ベントスの多様性に学ぶ」という教科書 (和田が3章と6章を執筆しており、石原がコラムを執筆) は、おかげさまで大好評であり、早くも重版となりました。2月1日付けで出版されます。第1版にあった誤植などが修正され (特に、3章のタカ・ハトゲーム (p55) の「進化的に安定な状態」となるのはV/Cです!大変申し訳ありませんが、第1版をお持ちの方は訂正してくださいね)、実は写真や図も一部改良されています。おまけに、今回の重版出来にあわせて、本書の重要語句を中心にしたクイズ(穴埋め問題)を皆様に提供しています。

 本書は、海岸動物 (ベントス中心) をおもな題材とした、行動生態学から群集生態学まで幅広く扱ったフルカラーの生態学入門書です。2021年度からの「ベントス学」の授業の教科書にも指定しました。ぜひご一読ください。


 詳しくは海文堂さんのウェブサイトに掲載されている紹介ページをご覧ください。

2021.1.19 令和二年度卒業研究発表会を行いました

posted Jan 26, 2021, 11:01 AM by yamakamir@eis.hokudai.ac.jp

今年も、学部4年生の卒業研究発表会が無事に終了しました。皆さま、発表お疲れ様でした!


卒業論文発表会(1/20)

・アゴハゼの摂餌における経験と社会学習の影響(橋本将徳)

・ホンヤドカリのオスの配偶者選択における情報利用(中山大佑)

・クロスジムシロ Nassarius fraterculus の摂餌行動および配偶行動(青木晴香)

・アナジャコはアサリに対してどのような影響を及ぼしているのか(齋藤昴大)

・厚岸町に生息するアナジャコの巣穴構造・潜砂行動・生活史(高下聖崇)

・オオヨツハモガニ Pugettia ferox の繁殖生態(深澤藍子)

2020.12.16 山上竜生くんの論文が北海道大学水産科学研究彙報に受理!

posted Dec 16, 2020, 6:48 PM by Satoshi Wada   [ updated Jan 26, 2021, 10:55 AM by yamakamir@eis.hokudai.ac.jp ]

修士2年の山上竜生くんの論文が北海道大学水産科学研究彙報(Bulletin of Fisheries Sciences, Hokkaido University)に受理されました。


私たちの主な野外調査場所である函館湾西岸の葛登支岬周辺海岸で軟体動物(巻貝、二枚貝)の動物相を調べた研究です。この調査で種同定した貝の個体数は、なんと72514個体! 大きな環境変動が予想されているなかで、現状を詳細に記録した本研究は、地味ではありますが、非常に重要な資料となることでしょう。


Yamakami, R. and Wada S. 2021. Assemblages of mollusks (Gastropoda and Bivalvia) on the intertidal platform around Kattoshi, Hakodate Bay, Hokkaido. 北海道大学水産科学研究彙報 71 (印刷中).

2020.10.26 山上竜生くんの論文がJournal of Molluscan Studiesに受理!

posted Oct 26, 2020, 6:31 PM by Satoshi Wada   [ updated Dec 21, 2020, 9:12 PM ]

修士2年の山上竜生くんの論文がJournal of Molluscan Studiesに受理されました。


肉食性巻貝であるヒメエゾボラは北海道の代表的な水産巻貝ですが、意外なことに、今までは有珠湾でヒメエゾボラが捕食している餌の90%が外来種のムラサキイガイであるという研究例しかありませんでした。今回の山上くんの論文は、ムラサキイガイのいない場所(函館湾葛登支岬周辺の海岸)でヒメエゾボラがおもに巻貝(ヤマザンショウガイやクボガイなど)、そしてアサリ類を捕食していることを丹念な野外調査によって解明しました。


Yamakami, R., Wada S. (accepted). Prey utilization by Neptunea arthritica (Gastropoda: Buccinidae): predation on gastropods and size-related variation. Journal of Molluscan Studies.

2020.8.23「海岸動物の生態学入門」出版!

posted Aug 23, 2020, 12:59 PM by Satoshi Wada   [ updated Dec 21, 2020, 9:12 PM ]

日本ベントス学会の30周年記念として、「海岸動物の生態学入門 — ベントスの多様性に学ぶ」という教科書が、まもなく出版されます (9月中旬に店頭に並ぶ予定)。書名のとおり、海岸動物 (ベントス中心) を題材としている、行動生態学から群集生態学まで幅広く扱ったフルカラーの入門書です。和田が3章と6章を執筆しており、石原がコラムを執筆しています。ぜひご一読ください。


 詳しくは海文堂さんのウェブサイトに掲載されている紹介ページをご覧ください。

2020.8.8. 葛登支生き物図鑑公開

posted Aug 8, 2020, 10:33 AM by ayumi Morita   [ updated Aug 18, 2020, 6:03 PM by Satoshi Wada ]

学生主導で開発が進められてきたサイト、葛登支生き物図鑑

葛登支初心者の方も、ベテランの方も楽しめる、美しい写真やなるほどな解説が多数アップロードされています。

一見の価値あり!アクセスはこちらからどうぞ。

https://sites.google.com/view/kattoshifriends

2020.5.26. 木戸結菜さんの論文がPlankton & Benthos Researchに受理!

posted May 26, 2020, 9:40 AM by Satoshi Wada   [ updated Oct 26, 2020, 6:23 PM ]

2020年3月に修士課程を修了した木戸結菜さんの論文がPlankton & Benthos Researchに受理されました。


ヤドカリでは、貝殻闘争のために、貝殻を要求する個体が相手のヤドカリに自分の貝殻をリズミカルにコンコンコンと打ちつけるrapping行動が知られています。木戸さんは、ヨモギホンヤドカリのオスが、メスの貝殻を引き寄せて自分の貝殻にガツンとぶつけるという、rapping行動とは逆の行動を示すこと (inverse rapping 通称ガツン行動) を発見しました。そして、ガツン行動が貝殻闘争のための行動ではなく、配偶行動のひとつであることや、その機能について、根気強く丹念に繰り返した実験によって明らかにしました。読んでみたい人は以下をクリックしてください。


Kido Y., Wada S. 2020. Males display "inverse rapping" as a mating behavior to receptive females in the hermit crab Pagurus nigrofascia. Plankton & Benthos Research 15: 279-288.

2020.2.12 令和元年度修士研究発表会を行いました

posted Feb 13, 2020, 2:08 PM by Yuina KIDO

修士2年生5人が2年間取り組んできた修士研究を発表しました。

修士2年生の皆さま、お疲れさまでした!


・ホンヤドカリ Pagurus filholi のメスの右鋏脚は武器形質か?(伊與田朋未)

・クローンの表現型可塑性にみられる個体間変異:ミズクラゲポリプによる検証(小川華乃子)

・Males show "inverse rapping" to receptive females as a mating behavior in the hermit crab Pagurus nigrofascia

 (和文題目:ヨモギホンヤドカリのオスが示す特徴的な配偶行動:Inverse rapping)(木戸結菜)

・Morphological adaptation to avoid downstream displacement in juvenile landlocked salmon

 (和文題目:アマゴの堰堤上流個体群における流下を回避する稚魚形態の適応進化)(山田寛之)

アメフラシ Aplysia kurodai の配偶行動:体サイズの影響(今井絵美)

2020.1.21 令和元年度卒業研究発表会を行いました

posted Jan 24, 2020, 1:24 PM by Yuina KIDO

学部4年生5人と留学生1人が1年間かけて取り組んだ卒業研究の発表会が無事終了しました。

他講座の方々も聞きに来てくださり、とても良い発表会になったと思います。

皆さん本当にお疲れ様でした!


2019/12/26 第一回卒業研究発表会

・葛登支におけるホンヤドカリ属2種の貝殻資源分割について(津﨑 尚也)

・餌がエゾボラの卵や違いに与える影響(原 有平)

・構造物のある環境におけるホンヤドカリのオス間闘争(奥 麻維)


2020/1/21 第二回卒業研究発表会

・あくびの機能の考察-イワナの行動特性に着目して(岡本 咲人)

・2種の捕食者刺激に対するヤマザンショウの行動(後藤 滉希)

・ホンヤドカリ属3種における2個体と3個体のオス間闘争の比較(史 佳韻)

2020.1.15 技術補助員の為近昌美さんの論文が Ecology and Evolution に受理されました!

posted Jan 16, 2020, 9:00 PM by Yuina KIDO

タイトルは「Different effects of mating group size as male and as female on sex allocation in a simultaneous hermaphrodite」です。

おめでとうございます!

2019.12.16 卒業生の長谷川稜太くんの論文が魚類学雑誌に受理されました!

posted Jan 16, 2020, 8:56 PM by Yuina KIDO   [ updated Jan 16, 2020, 9:20 PM ]

去年卒業し、北大の環境科学院に進学した長谷川稜太くんの論文が魚類学雑誌に受理されました。

タイトルは「イワナの稚魚の個性に見られる生息地間変異」です。

おめでとうございます!

2020年4月公開予定です。

2019.11.5 山田寛之くんの論文が魚類学雑誌に掲載されました!

posted Jan 16, 2020, 8:40 PM by Yuina KIDO   [ updated Mar 30, 2020, 11:14 AM by Satoshi Wada ]

タイトルは「北海道南部亀川に生息するイワナの稚魚における行動・形態の支流間比較」です。

おめでとうございます!


山田寛之, 榎本尊, 和田哲 (2019) 北海道南部亀川に生息するイワナの稚魚における行動・形態の支流間比較. 魚類学雑誌, 66, 221-225.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jji/66/2/66_18-040/_article/-char/ja


2019.9.17 卒業生の榎本君が遊びに来てくれました — 2019/09/17 23:36:48

2019.9.13 修士2年生の木戸結菜さんの論文がCancerに掲載されました! — 2019/09/12 23:49:21

2019.8.29 公開セミナー「ミドリイシ属サンゴの雑種種分化」を開催していただきました — 2019/08/27 5:10:55

2019.7.29 公開セミナー「フサフクロムシの生活史と性比変動メカニズム」を開催していただきました — 2019/07/16 6:03:03

2019.5.18 修士1年生の山上竜生君と教授の和田哲さんが貝類学会に参加しました — 2019/05/20 5:23:08

2019.4.10 修士2年生の山田寛之さんの論文が魚類学雑誌に受理されました! — 2019/04/10 23:39:10

2019.3.17 修士1年生の山田寛之さんが日本生態学会第66回全国大会にて最優秀ポスター賞を受賞しました!! — 2019/03/26 8:03:40

2019.3.17 みんなで生態学会へ行ってきました — 2019/03/26 7:45:00

2019. 3. 5 平成29年度卒業・修士論文発表会を行いました — 2019/03/06 7:30:59

2018. 11. 22 助教の石原千晶さんの論文がJournal of the Marine Biological Association of the United Kingdomに掲載されました! — 2018/11/22 4:36:45

2018. 11. 22 卒業生の守田安祐美さんの論文が北大の彙報に掲載されました! — 2018/11/22 4:34:43

2018. 11. 2 教授の和田哲さんの書いた本が出版されました! — 2018/11/02 4:58:08

2018. 11. 2 教授の和田哲さんが平成29年度エクセレント・ティーチャーズに選出されました! — 2018/11/02 4:53:01

2018.10.25 日本水産学会誌に助教の安田(石原)千晶さんが「水産科学の分野で活躍する女性」として掲載されました! — 2018/10/25 8:29:52

2018.10.25 助教の安田(石原)千晶さんと教授の和田哲さんの論文がCANCERに掲載されました! — 2018/10/25 8:23:48

2018. 9. 10 卒業生の榎本尊くんが日本昆虫学会第78回大会においてポスター優秀賞を受賞しました! — 2018/09/14 0:23:23

2018. 7. 30 修士1年生の木戸結菜さんの研究紹介作品が北大の広報サイトに掲載されました! — 2018/07/30 9:50:38

2018. 4. 24 卒業生の田村啓明くんが共著に入っている論文が出版されました! — 2018/04/24 5:09:16

2018.3.15 学部4年の榎本くんが、第65回日本生態学会大会において優秀ポスター賞を受賞しました! — 2018/03/19 4:14:25

2018. 2. 15 平成29年度修士論文発表会を行いました — 2018/02/15 7:26:50

2018. 1. 19 平成29年度卒業論文発表会を行いました — 2018/01/19 10:34:12

2018. 2. 15 修士論文発表会のお知らせ — 2018/01/18 5:21:00

2018. 1. 19 卒業論文発表会のお知らせ — 2018/01/18 1:49:16

2017. 10. 8 — 2018/01/16 5:48:12

2017. 9. 5 — 2018/01/16 4:18:08