浜寺公園名物松ぼっくりつり

松ぼっくりつりとは

松ぼっくりつりは、つり竿の先に紐で作った輪をつけ、これで松 ぼっくりをとらえるもしくはささくれた部分にひっかけてつるゲーム です。年長さんから小学低学年ぐらいのこどもさんが対象の人気のゲームです。 よくある磁石を使った「つりゲーム」ではなく、自然の特性を活かしておも しろい、そして浜寺公園らしい自然ゲームを作ろうと開発したのが 「松ぼっくりつり」です。

つくりかた

①用意する物

松ぼっくり、つりさお、釣り堀、つった松ぼっくりを入れるバケツ です。釣り堀は、立入り制限に使うコーンとバー、ブルーシート、ダ ンボール箱などいろんなものでできます。バケツは必ずしも要りませ んが、あると盛り上がります。松ぼっくり以外にツバキの実やホオノ キの葉など地域の特徴的な物を入れるのもおもしろいです。

②つり竿の作り方

つり竿はおおむね50~70cmぐらいの細い竹、プラスチック棒、紙 筒などなんでもかまいませんが、狭い場所ではあまり長くない方が良 いでしょう。また、先端には向かいの人を突かないようにゴムやラ バー製のカバーをつけています。釣り糸はこれも会場の広さにもより ますが、70~100cmぐらいです。

ひがしなりしぜんふれあいふぇすたのようす

③つり竿の先の輪っかの作り方

これが一番肝心の部分です。いろいろ試行錯誤しましたが、100円 ショップで売っている江戸打ち紐が比較的形が崩れにくく一番良いと の結論に至りました。

輪っかの直径は7cmほど、円周22cmぐらいに設定しています。 これは浜寺公園の平均的なクロマツ松ぼっくりがちょうどくぐる大き さです。紐を24cmとり、2cmほど重ねて縫い合わせ輪っかを作り ますが、なれると合わせ目は1cmほどでできるようになります。そ の場合紐は23cmで作ります。

④つりのルール

このつりはコツをつかむとどんどん上達します。特に松ぼっくり表 面の細かいささくれに輪っかの毛羽立ちを引っかけてつるコツをつか むとおもしろいようにつれるようになります。しかし、短気な人は釣 り糸をぐるぐるとからめてつろうとします。これは誰でもできます が、おもしろみにかけ、工夫してコツをつかむという醍醐味にもかけ ます。そこで「糸からめつり」は禁止しています。

普及

松ぼっくりつりはどこに出しても子どもたちに好評で、人気のある ゲームだと自信を持って紹介できます。特に自然関係の活動をしてい る団体では、イベントを開催する場合にぜひ使っていただきたいと 思っています。そこで浜寺公園自然の会では外部の要請にこたえて出 張する場合もありますが、道具づくりもそれほどむつかしくありませ んので、外部の方にもノウハウを公開し、積極的に各地で使われるよ うに紹介しています。

(今までの実績)

ひがしなりしぜんふれあいフェスタ

岸和田自然資料館(出張)(写真上)

大阪自然史フェスティバル

エコリレージャパン指導者研修(写真下) ほか