曹洞宗瑠璃山明光寺

お地蔵さんの話

お寺のお参りに行くと、山門脇などにお地蔵さんが並び立っています。昔は街道脇にもよく見かけたものです。このお地蔵さんは「赤い帽子」と「赤いよだれかけ」で飾っています。なぜだかご存じですか。江戸時代は生まれてくる子どもの半数近くは栄養不良や疫病で一年以内に死亡したと言われています。また生活苦などの事情で間引きが常態化したこともあったようです。これらの赤ちゃんたちは「あの世」に渡る三途川(さんずのかわ)に集まってきたといいます。言葉がしゃべれない赤ちゃんたちは渡ることが出来ず、川原でうろうろとしていました。この赤ちゃんたちを救う役目が「お地蔵様」でした。けれども一度に多くの赤ちゃんを救うことが出来なかったのです。「この世」のお母さんたちは亡くなった赤ちゃんが生前身につけていた「帽子」や「よだれかけ」を持って行き、お地蔵様「この臭いの染みこんだ赤ちゃんが私の子どもです」とお願いしたのです。お地蔵様はお母さんから託された衣服の臭いをかぎ分けて赤ちゃんを「あの世」に渡したのです。現在でも野球帽をかぶったり、薄汚れた肌着をまとっている、お地蔵様を見かけるのは不幸にも亡くなったご家族の強い祈りの心なのです。 現在、健康で健全な家族計画で生まれてくる赤ちゃん達は幸せです。けれどもこの地域のご先祖様の子どもを健康に育てようとする気持ちが赤い帽子とよだれかけのお地蔵様に託されているのです。明光寺の参道左脇に六地蔵様が並んでいます。区民会館ご利用の折には手を合わせていただきますようお願い申し上げます。(石塚久則)

始めての座禅会の様子。

平成26年11月29日(土)参加者16名

呼吸の仕方、目線の位置、腰の落着け方、足の組み方、手の組み方、丸い座禅用の座布団の座り方、座った時の姿勢、

いっぺんに教えて頂いた事を点検しながら座禅組んでいる自分が居ました。何も考えない様にと思いながらもそんな事を考えて

しまって居ました。修業が足りない事を思い知った貴重な体験でした。合掌。