【大会情報】
岩手から全国の頂点へ! 日本インカレで陸上競技部が歴史的快挙、佐々木選手が男子200mで優勝
2025年6月5日(木)から8日(日)、岡山県のJFE晴れの国スタジアムで「天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(日本インカレ)」が開催されました。この全国の強豪が集う大会で、本学陸上競技部の選手たちが躍動。男子200mで佐々木清翔選手(教育学部2年)が東北勢史上初となる優勝を飾るなど、地方国立大学からでも全国のトップで戦えることを力強く示しました。
【大会結果】
【歴史的快挙】男子200m 佐々木清翔選手、東北勢史上初の同着優勝!
男子200m決勝、向かい風0.3mの厳しいコンディションの中、佐々木清翔(教育学部2年)が20秒90でフィニッシュ。環太平洋大学の選手と1000分の1秒まで同タイムという、歴史に残る「同着優勝」を果たしました。この種目における関東以外の大学による優勝は32年ぶり、そして東北の大学に所属する選手としては史上初という快挙です。
予選の不調を乗り越え、準決勝では20秒74(追い風2.0m)の好記録で復活。大舞台で驚異的な集中力と修正能力を見せつけました。
▼佐々木のコメント
「優勝という結果は嬉しいですが、ラスト50mの詰めの甘さや同着という点には悔しさも残ります。もっと安定して20秒6台を出せるよう、日々の練習を徹底します。今回の優勝は、多くの方々の応援のおかげです。本当にありがとうございました。この経験を胸に、次の日本選手権も頑張ります」
【世代トップの走り】男子110mハードル 似内陸斗選手、堂々の準優勝!
男子110mハードルでは、似内陸斗(理工学部4年)が決勝で13秒61(追い風0.8m)をマークし、見事準優勝に輝きました。昨年度に続いての2位入賞という勝負強さを惜しみなく発揮。世代トップレベルの選手たちと互角に渡り合い、岩手大学の存在感を強く示しました。
▼似内のコメント
「優勝と自己ベスト更新が目標だったので悔しさはありますが、新たな感覚を掴めたのは大きな収穫です。決勝で得た良い感覚を、次の日本選手権に挑みます」
【全国への挑戦】それぞれの舞台で得た、確かな手応えと成長
今回、日本インカレという夢の舞台に立った他の選手たちも、それぞれの目標に挑み、未来に繋がる貴重な経験を手にしました。
男子砲丸投:初の全国で自己ベスト更新!
小倉直浩(人文社会科学部3年)は、エントリーリスト最下位から、気負うことなく自分の投てきに集中し、14m27cmの自己ベスト(PB)を記録。「全国トップ選手の動きを間近で見て多くを学びました。まだまだ未完成ですが、地道に練習を継続し、次の岩手県選手権に繋げます」と、さらなる成長を誓いました。
女子七種競技:シーズンベストで全国のレベルを体感!
吉田芽生(教育学部1年)は4211点というシーズンベストを達成。「全国のレベルを肌で感じ、非常に良い経験になりました。各種目で見つかった課題と収穫を分析し、岩手県選手権に活かしたいです。2週間でも要点を絞れば記録が伸びると実感できました」と、冷静な自己分析の中に確かな手応えを滲ませました。
男子走高跳:悔しさを、未来への力強い助走に
畑周(教育学部3年)は、結果はNM(記録なし)に終わりましたが、この経験こそが次の成長の原動力になると話しています。「自分の力不足を痛感しました。技術、メンタル共に反省点ばかりです。しかし、この悔しさをバネに、来年は『勝負する』ためにこの場所へ戻ってきます。周りの選手の活躍を糧に、必ず強くなります」と、その瞳はすでに来シーズンを見据えていました。
今回の日本インカレでの目覚ましい活躍は、選手一人ひとりのたゆまぬ努力はもちろん、チームとして互いに高め合ってきた成果の表れです。全国の舞台で得た自信と課題は、彼らを一回りも二回りも大きく成長させることでしょう。
この経験を糧に、さらなる高みを目指す岩手大学陸上競技部の選手たちに、今後とも温かいご声援をよろしくお願いいたします。