千葉県植物誌のユニークな特徴
スキャノグラフィー(pdfファイル)
本書では、生きている植物や押し葉標本の姿を画像スキャナでデジタル情報として保存し、パソコンでさまざまな画像処理を施して図版を作成しました。
スキャノグラフィー (scannography) と呼ばれるこの手法は、大場達之前副館長が開発したものです。写真や絵に頼っていた従来の方法に比べると、短時間で精細な画像を容易に作ることができるという点で、非常に画期的な手法です。
多軸生態系列図(pdfファイル)
植物は、好みの環境に群れて生え、群落を作っています。どのような群落があるかを見れば、その場所の環境がわかります。千葉県の 植物群落を、環境の種類ごとに集めて図式化したものが多軸生態系列図です。本書ではこの図を用いて、それぞれの植物がどの環境に生えているのかを示しまし た。
形態・生態情報の簡略列記(コロン記載)(pdfファイル)
リーフフェノロジー型(夏緑、冬緑など)や種子散布様式、生活型などの10項目程度が、すべての種について簡略に列記されています。これらは野外調査、 標本観察、文献などに基づいており、現時点においては不確かな情報や推定も多いのですが、特定県に限ってもリーフフェノロジー型などが全種について網羅的 に示された類例はほとんどないので、それなりの参考にはなるでしょう。
千葉県植物誌完成に至るまでの経緯(pdfファイル)
千葉県植物誌は、千葉県立中央博物館の日常的な活動や収蔵標本、そして、博物館を仲立ちとした多くの方々との協力が結実したものです。