展示期間:2004年1月20日(火)〜2月22日(日)
展示場所:千葉県立中央博物館 2階ホール階段横
展示概要:
千葉県の維管束植物 2,786 種を美しいカラー図版で記録し、検索表、記載文、県内分布図等を満載した本格的な植物誌が刊行されました。大場達之博士(前副館長)が中心となり、中央博 物館開館以来15年の歳月をかけ、当館研究員のほか千葉県生物学会、神奈川県植物誌調査会等の専門家が集まり、総勢32名の執筆者の手によってようやく完 成したものです。当館の研究事業や、県民の方々のご協力で収集された所蔵標本(83,933点!)が最大限に活用され、これ1冊で千葉県の種子植物とシダ がすべてわかる本になりました。
スキャノグラフィーによる画期的な図版作成、1キロメッシュデータに基づく種ごとの分布図、多軸生態系列図によるそれぞれの植物の生態空間表示、千葉県の植物方言、形態・生態情報の簡略列記(コロン記載)等、詳細な情報がぎっしり詰め込まれ、これまでの地域植物誌の常識をはるかに超えた、まったく新しいタイプの植物誌です。本展示では、この「千葉県植物誌」の特徴と、完成に至るまでの経緯を来館者の皆様にご紹介し、ご協力いただいた県民の皆様に感謝したいと考えています。
展示資料:「千葉県植物誌」千葉県 発行 (財)千葉県史料研究財団 編集 大場達之編集責任(2003);手にとって見ることができます
「千葉縣の植物」与世里盛春(1932)
「千葉縣植物誌」千葉県生物学会(1958)
「新版千葉県植物誌」千葉県生物学会(1975)
関東の他5県の植物誌(栃木・群馬・茨城・埼玉・神奈川)
パソコンで分布図を表示
植物誌の実物を手にとって見られます
パソコンによる分布図表示は8種ずつ、約3時間で一巡
千葉県植物誌のあゆみ
これまでの3冊の植物誌と並べました
内壁には、植物誌(2003)の特徴を解説
(左のアップ)
関東他5県の植物誌との比較
同じハコベ類のページで、書式・内容を比較できます
内壁はスキャノグラフィーの拡大プリント
(左のアップ)
スキャノグラフィーによる図版をA3判に印刷したもの
房総の地学展示室前の廊下に掲出