fruitless my fragile love
作詞:aoma
宿ることのない私の小さなこの部屋で
貴方を待ち続けた実らない季節――
どうしてこんな運命さえ知らず受け入れたの
今も残る印 何時の日も想うのは貴方
白い膚を滑る艶めく長い指
紅い花を散らし貴方を招いた
一夜限りの現 夢と謂うには儚くて
何より貴方を幻にしたくない……
永遠に残せるなら過ちを受け入れたい
けれど花は萎み 薄れゆく想い出は彼方
白い下肢を伝い夜更けに騒ぐ水
紅い波に呑まれ夜明けに流れた
貴方は通り過ぎて 私はまだ佇んで
交わり逢うことも二度とないのでしょう
残り馨は甘く 私の部屋にまだ漂って
朝が来る前に落つ 実らない果実
壊したいほどに貴方を憎んでしまったのは
壊せないほどに貴方を愛したから
宿ることのない私の小さなこの部屋で
貴方を待ち続けた実らない季節