自己紹介

興味をもっていること

「なぜ似たもの同士の種は共存していないのか」に興味をもっています。「なぜ多くの種が共存できるのか」という問いは生態学が古くから取り組んできた問いです。たしかに自然はたくさんの種が共存して成り立っていますし、多種共存を説明することは簡単ではありません。一方で、特定の種のペアは必ず共存しない、という現象も生態学では古くから知られています。たくさんの種が共存しているのに、特定の種のペアだけは共存できない、という現象もまた、簡単には説明できません。

共存というと、資源をめぐる競争や捕食被食関係がまっ先に頭に浮かびます。しかし近縁な種の間では、種間求愛や交雑などの繁殖時のエラーも生じえます(繁殖干渉)。強い繁殖干渉が起きてしまう種のペアは共存できないのかもしれません。私の研究は主に、なぜ繁殖干渉が起きるのかと、繁殖干渉が起きるとどのような結末が待っているのかに取り組んでいます。また繁殖干渉は繁殖形質を介して起きるので、繁殖形質の進化にも興味をもっています。具体的には、以下のようなテーマに取り組んでいます。

【最近の主なテーマ】

  • 繁殖干渉によって生じる棲分けの性質(数理シミュレーション)

  • 植物における性選択・性的対立(タンポポ)

【過去の主なテーマ】

  • 繁殖干渉の強さ(個体の適応度低下)に交配後性選択(特に精子競争)が与える影響(マメゾウムシ)

  • 繁殖干渉のもとでの個体群動態のモデリングと、その個体群動態モデルの実証的評価(マメゾウムシ)

【その他のテーマ】

  • 性選択が個体群の適応度に与える影響(マメゾウムシ)

  • 異型花柱性の維持機構(カッコソウ)

学歴

平成18年 3月 千葉県立 安房高等学校 卒業

平成22年 3月 京都大学 農学部 資源生物科学科 卒業

平成24年 3月 京都大学大学院 農学研究科 応用生物科学専攻 修士課程 修了

平成27年 3月 京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 博士後期課程 修了 [京都大学博士(理学)]

職歴

平成25年 4月~ 平成 27年3月 日本学術振興会特別研究員DC2 (受入:京都大 曽田貞滋 教授

平成27年 4月~ 平成28年3月 博士研究員(京都大・理・動物生態)

平成27年 5月~ 平成28年3月 博士研究員(京都大・農・森林生物)

平成28年 4月~ 平成31年3月 日本学術振興会特別研究員PD (受入:龍谷大 近藤倫生 教授

この間、University of Zurich (スイス)に短期滞在(平成29年10月~平成30年1月;受入:Hanna Kokko 教授

平成31年4月~ 令和2年3月 博士研究員(龍谷大・農・永野研)

令和2年4月~ 兵庫県立人と自然の博物館 研究員

教育歴

平成23年 6月~平成 24年 2月 京都大学大学院農学研究科ティーチングアシスタント

平成24年 5月~平成 24年 11月 京都大学大学院理学研究科リサーチアシスタント

平成25年 6月~平成 25年 7月 京都大学大学院理学研究科ティーチングアシスタント

平成27年 4月~平成 28年 3月 京都歯科医療技術専門学校 非常勤講師(生物学)

平成27年 9月~平成 29年 3月 大阪人間科学大学 非常勤講師(生物学)

令和元年 9月~令和 2年 3月 龍谷大学 非常勤講師(資源管理学〔分担〕)

令和3年10月~ 兵庫県立大学 非常勤講師(Nature and Life [分担])

所属学会(2016.4現在)

個体群生態学会、日本生態学会、European Society for Evolutionary Biology、日本植物生理学会

SNS

Facebook, twitter やってます。両方とも「京極大助」でヒットします。

twitterのアカウント名は@kyogokujpです。