概要
先進軽量構造システム研究会とは
先進軽量構造システム研究会(通称ALSS:Advanced Light Structure Systems)は,2006年冬から2009年春にかけて活動していた旧・先進軽量構造システム研究会(ALSS),それを受けて2009年春から2011年春まで活動していた宇宙構造物システム研究会(S3)の流れを受けて2011年5月に設立された日本機械学会宇宙工学部門の研究会です.
本研究会では,参加者が研究紹介やポスター発表などを通じて,将来の宇宙構造物について自由に議論しています.本研究会は下記の目的に対し設立されました.
軽量化,高剛性化,高強度化が求められる宇宙構造システムに対して,さらなる高性能化を実現するには,宇宙構造分野の研究者の連携を深めていくことが不可欠である.そのための人的ネットワーク構築,情報交換の場とする.
討論会などを通して, 将来の宇宙ミッションで必要となる構造に関す研究課題,開発課題を調査し,メンバー間で共有図る.これら通して,将来の共同研究に結びつけるための下地を構築する.
将来の宇宙構造研究開発に役立てるために,大型アンテナ展開構造やソーラーセイルなどの軽量膜面構造に代表される最新の宇宙構造に対する研究成果を統合的にまとめた資料を作成する.
1. 人的ネットワーク構築,情報交換の場
研究会は毎回,「1件か2件程度の研究紹介と討論」または「若手研究者を含むポスターセッションと討論」のどちらかの形で実施し てゆく予定です.そこでは,どんなものでも,本人が面白いと思っているものであればOK.皆さん,「それ,何の意味があるの?」,「何の役に立つの?」と かいったツッコミはせず,頭の体操だと思って,発表者と一緒に楽しむというノリをモットーにしたいと考えています.
2. 資料作成
先進軽量構造に関するちょっとしたガイドブックのような冊子をつくりたいと考えています.特に整理・完結されたものである必 要はなく,最低限,参加者の皆さんに文献リスト(できれば文献のコピーも)をいただければ,レビューペーパーのようなものはまとめられるでしょう.ハンド ブック的な堅いものではなく,実際に研究した人の意見・感想・発想のようなものが少しにじみ出てくるものにしたいと考えています.
なお,本研究会は,2011年に主査は宮崎康行(日本大学理工学部航空宇宙工学科),幹事は小木曽望(大阪公立大学 大学院工学研究科 航空宇宙海洋系専攻)により立ち上げられました.
続いて,2013年度からは主査:田中宏明(防衛大学校航空宇宙工学科),幹事:坂本啓(東京工業大学 大学院 理工学研究科機械宇宙システム専攻),2015年度から,主査:坂本啓(東京工業大学 大学院 理工学研究科機械宇宙システム専攻),幹事:南部陽介(株式会社レヴィ),2019年度から,主査:岩佐貴史(大阪公立大学 大学院工学研究科 航空宇宙海洋系専攻 ),幹事:勝又暢久(香川大学 造形・メディアデザインコース)という体制で活動してきました.
2023年度から現在のところ,主査:仙場淳彦(名城大学 理工学部 交通機械工学科 ),幹事:佐藤泰貴(JAXA 宇宙科学研究所)という体制で活動しています.